朝日山岳会     〜東北のアルプス朝日連峰へようこそ〜
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日本百名山・花の百名山

Welcome to asahi mountain range

 

ここをクリックすると、写文集「朝日連峰の四季」の版元、無明舎出版の「んだんだ美術館〜朝日連峰」
リンクします。 著者は朝日山岳会の副会長で、花の百名山「朝日連峰〜ヒナウスユキソウ〜」の出演

です。なお、「んだんだ美術館〜朝日連峰」ではエッセーは見ることができません。写真とエッセーを

いっしょに見たい方は、こちら。

 

 

書評

岳人'96.3月号(東京新聞出版局)

 朝日連峰は、またの名を東北のアルプスといわれる。それほど長大な山脈をつらね、今も原始

の面影を色濃く残している。著者はその山懐に生まれ育ち、10 年をかけて朝日連峰の四季を撮

りつづけてきた。写真一点一点に紀行文がそえられ、山頂を踏みしめた実感が伝わってくる。飾

り気のない文体に好感がもてる。また環境庁自然公園指導員を務めているだけに、山を見る眼も

優しく心の安らぎを感じるフォトエッセーである。本書は朝日新開の山形版に「朝日連峰の詩」

として50回以上、一年半にわたって連載された作品。

河北新報(東北・宮城) H8.1.21

 山形、新潟県境にそびえ東北のアルプスといわれ、登山愛好者があこがれる山である。本書は、

10年の歳月をかけて撮りためた写真と、朝日連峰のふもとで育った著者ならではの山をいとおし

む文で構成される。残照の大朝日岳、日本海落陽、御来光、暮れゆく山並みなどの写真は、息を

のむような美しさ。「中岳から見る大朝日岳はピラミッドのように天にそびえている。赤く燃え

る山肌が刻々と赤みを増し、(略)…静かに息をはきシャッターを切った」(残照の大朝日岳)。

原始の面影を色濃く残す大自然が、美しいカラー写真と文でつづられる。

東奥日報(青森) H8.1

 東北のアルプスと呼ばれる朝日連峰のふもとの町で生まれ育った著者が、10年の歳月をかけて

撮りためた写真の一枚一枚に、端正な文章を添えている。残雪とブナの淡い緑と青空のえも言わ

れぬコントラスト、まだらに雪が残った峰々、朝焼けに染まる一面の雲海神々しいまでに美しい

ご来光、ピンク色に輝いた雪の大朝日岳など雄大なスケールと繊細な光のうつろいの一瞬を見事

に切り取っている。文筆も味わい深い。「寒い夜が明けた。吐く息が白くえ・・・。今日、山を

下りたら、久しぶりに友へ手紙を出そう。朝日連峰の写真を添えて」。筆者の優しさが写真と相

まって心に入り込んでくるようだ。

シンラ '96.3月号(新潮社)

 東西に30km、南北に60kmというスケールの大きさから、「東北のアルプス」と呼ばれる、

磐梯・朝日国立公園の朝日連峰。山麓の村で生まれ育った写真家は、10年の歳月をかけて故郷の

山々を撮り続けた。春のブナ林、ニッコウキスゲが咲く夏山、山頂から山麓へと色づいていく秋。

そして、長く厳しい冬。日記風の文章を添えた実しい写真が、山々の四季を綴っている。

山と渓谷 '96.4月号(山と渓谷社)

 東北の名峰朝日連峰は、登山口以外には通年の営業小屋もなく、その不便さゆえに原始の面影

を色濃く残す山域である。季節を追って並ぺられた写真は色彩のコントラストが美しい。ブナの

新緑に寄り添うように咲く山桜のピンク、青空に突き上げる稜線に湧く夏雲の白、太陽が演出す

る空のグラデーション。重厚な山容と深い渓谷の静寂さが伝わってくる。