●コスト。
もしも、愛車を傷つけてしまったら・・・。
フェンダーを擦ってしまった場合、現在の修理であれば、純正塗装済のフェンダーを部品発注し、ボルトを数本取り外し、傷つきフェンダーを取り外し、そして新品フェンダーをポン付け。
ハイ終了!
となるであろうが、AKの時代そうは行かない。
狭い空間にドリーを潜らせ、板金ハンマーでたたき出す。伸びてしまった鉄板をガスであぶり、絞りをくわえてさらに均す・・。
パテは使わず、半田で最終仕上げをする・・・。
すごい手間のかかる作業である。
最悪フェンダー交換の場合でも、ホイールハウス内部のスポットをもみ取り、新品フェンダーをボディにあわせて調整しながら組み付ける。
そのフェンダーも、2枚交換するよりは1枚交換のほうがオーナーにとっては安く上がりそうだ。
それもやがてメーカーサイドの部品製作コストを下げる為(ばかりではないが)1枚モノの値段の高い部品に統一されていく。
AKも初期型はあの小さなフェンダーが、さらに分割フェンダーとなっていて、交換する場合は部品代をかなり抑えることが出来た。その分、当時の職人さんの工賃は安かったのか?