AK250ボディ編、その5。

後期改良型

 自動車に限らず、改良型というものが存在する。現在型の不具合箇所を修正したもの、現在型をさらに良くしようと改良をしたもの。それから、現在型よりコストを抑えようと改良?したもの・・など。
 この時期のホンダは、製品をさらに良くしようとコストを度外視した設計変更が多く見られる。これが当時のホンダのひとつの魅力なのかもしれない。AKレストア中、設変箇所が見つかるたびに当時の技術者たちのヤル気が感じられる。


●今回発見した設変箇所は、フロントウインドウ下部の水抜き穴。知り合いのAK前期型〜後期型ボディへの過渡期ボディを見せていただいたときに偶然発見した。
 ボンネットを開けてみるとボンネットヒンジ近くに5〜6mmほどの穴があった。さらに室内からその部分を見上げてみると、フロントウインドウ下部からつながっているようだ。しかも鉄パイプ製だ。ここにもコストがかかっている。
●画像中央に見えるのがフロントウインドウ下部につながる水抜き穴。 ●水抜き穴を室内の助手席側から見上げてみるとこのようにパイプが通っている。 ●64年型ボディにはそれが付いていない。
●室内塗装完了。 ●エンジン始動要領シール。こういったものを残すのが大事。 ●室内側、スペアタイヤの内側もバッチリ。 ●ドアを仮付けして塗装にそなえる。
●ボンネットを比べる。前期、後期に違いは見当たらない。 ●状態のいいほうを使用するが、やはり少々の修理は必要。 ●サフェーサーまで塗れた。 ●ドア内側も塗装完了。空気圧のシールもはがしてはいけない。
●ドアに付くガラス水切り。右側2本は車体外側についていたもので、かなりボロい。
 内側についているものを部品取り車から取り外し使用する(部品番号は左右共通だった。)
●以前、再塗装した際にウエザーストリップに多少色が付いてしまったらしく、これを綺麗にする。 ●から研ぎペーパーでこすると簡単に取れる。 ●ガラスランは流用部品を使用して取り付けを調整する。カーブ部分は少々の切込みを入れるとカンペキ。
●時間をかけて、なんとか3角窓部分が完成。 ●ガラスランはぴったりハマった。三角窓ゴムの亀裂はご愛嬌。 ●カーブ部分もバッチリ取り付きました。 ●PPテープでガラスランを固定する。

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