いちまいの絵

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2023年9月

202309
【女郎花美人】
prostitute flower and fragrant woman
紙に多種水彩


秋の七草の中で最も薫り高い花 オミナエシ。
粒々が泡立つように鮮やかな黄色で咲いてくれるので、
毎年この時期、長瀞秋の七草寺巡りが楽しみとなっている。

興味を持ったのが、なぜ女郎花と書くのかということだ。
悲しいいわれかと思ったが、囲われの意味ではなく、
振り向くほどの美人という意味のようだ。

花を着物女性に見立てて描いたのは、
亡き母が着物を縫って生計を立てていた姿を、
子供の頃から見ていたからだと思う。

着物の柄や帯にオミナエシがあしらわれている。
香しい風が起こるような印象にしたかった。

怪しくきな臭い風を感じる社会の中で、
さわやかな風を感じるような絵を描き続けて行きたい。



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