紙に交響(多種)水彩 四つ切サイズ
幼稚園から小学校3年まで、墨田区錦糸町に住んでいた。
都会の下町らしく、夏の時期の4が付く日に夜店が開かれていていた。
私はお面が好きだったが、黄ばんだ古本の鉄腕アトムを
買ってもらい宝を掘り当てた気分だった。
帰ろうとする道で、飴細工のおっちゃんが、
坊やの言うもの作れるよなどと言って、珍しく父が許し、
馬を飴で作って持ち帰った。
思えば当時は、汚い子供も多かった。
父も帰宅してランニングを着替えてすぐに、夜店に出かけた。
肩車してくれた親父の匂い・・通り過ぎる浴衣女性の香り
どこの子供かわからなくても、大声で叱られたり
あの子大丈夫かな、なんて赤の他人の大人が見てくれていた。
裸電球の色合いに輝く人また人・・
匂い、音、笑い声・・今でも鮮明に蘇る気がする。
懐かしい気持ちを描いたのだが、
今よりはるかに物が無くあくせくしていた時代なのに
今よりずっと豊かだったと思えるのは
私だけだろうか?