キャンバスにアクリルと多種水彩 F20号
個人所蔵
秩父に移転したころ大雪が降った。
積雪がなかなか溶けない大田地区で
集団登校する小学生たち。頬を赤く染め、
肩をすぼめながら、ランドセルが揺れていた。
延々とあぜ道を行く彼らの背に、朝日が差し込んだ。
吐く息が真っ白に光った。
・・私は天から声が聞こえるような気がした。
【今朝も寒いねえ、さあちょっと温めてあげるから、がんばって行っておいで】
暖かな朝の光は、子供の肩をそっと叩き、後押しするように
様々な色を誘いながら輝いた。
付き添って歩いているかのように・・
その日は頭がツーンとするような寒さだったが、
その場にいた私は、とても心が温かくなって、しばらく立ち去れずに
スケッチし、それを元に完成させた。