いちまいの絵

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2014年1月

201401
『山茶花の頬っぺ』

厚手ワトソン紙に交響水彩 
大衣サイズ

2014年という新たな年が明けました。
今年もよろしくお願いします。

山茶花咲いた道・・焚火・・というシチュエーションが
歌にあるが、今ではもうその風景は見られなくなった。
でも私は、秩父で経験した肌に刺すような寒さの冬
ほっぺたを赤くして元気な子供たち
たくましい老齢の方々との連想があって
4年ほど前から、混じり合った印象をまとめていて
この絵に行きついた。

おばあちゃんに抱かれている孫
孫の頬っぺは、そこに咲いている山茶花のようだ。
しわがあり血行も緩やかな老人の顔に
小さな手を差し伸べて、ホッペをくっつけて
大好きなお婆ちゃんを暖めようとしている。

香本さんらしくないと意見する方もいるが
自分の中にあって出たのだから仕方がない。
鳥取でも、山茶花をスケッチした。
新年早々だが、あらためて自分の表現力の乏しさを
思い知らされている。6月に個展が100回になるのだが
今年も描いて描いて描き倒すしかなさそうな予感である。

皆様にとって、良い年になりますように。

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