キャンバスに交響水彩
P80号サイズ
小学校4年から小平に引っ越して、
鷹の台や小金井公園にも続く、玉川上水沿いの雑木林を
ずいぶんと長いこと歩いてきた。
土に浮き出た、りっぱな根を足で感じながら歩く。
木漏れ日と共に移動しながら歩く。
緑の呼吸と同じくして、美味しい空気を吸い込みながら歩く。
この路と樹木たちに、どれほど癒されたことだろうか。
いや、癒してくれたのは、やはりこの路が好きで歩く・・
老夫婦、子供たち、若い人、人生の旅をする人等が
実にこの風景とマッチしている。
きっと、雑木林が歓迎していたんだね。
夜も、このあたりをスケッチしていたが、
根っこが月明かりで照らされると、線香花火の印象もあって
素敵だ。この空気も、木の枝も緑も、皆生きていて
その命を喜んで、いのちと言う音楽を奏でているようだ。
経済より命・・それを震災と原発で学んだはずなのに
500本近くの、りっぱな樹木が無残にも切られてしまうなんて。
とにかく私は感謝したい。この樹木たちが奏でて癒してくれたことを。
私の思いを、大作3部作として発表した。
歓声を上げて感動してくださった方々もいた。
玉川上水よ、雑木林よ、永遠なれ。