いちまいの絵

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2013年 9月

201309
『雲と海の共振』

キャンバスに油彩
F4号サイズ

この絵は、沖縄県知念で見た光景で、
そろそろ暮れていく海と雲を描いたもの。
この雲を見たときの印象は、
まだ暮れるのは早いよと
馬か牛に見える雲の手綱を
乗っている明るい雲が引っ張っているというものだった。

海は、その動きの変化に反応し
うねっているように感じた・・つまり波動というか
共振しているようなのだ。
この雲と海のの強烈な光や動きは、
水彩ではなく油彩で表現したかったのだ。

私は、絵の具や材料は、最初にありきではなく
手段に過ぎないと思っている。
その人らしさは、水彩絵の具で紙に描くからでも
油絵の具でキャンバスに描くからで決まるのではなく
その人の視点や込められた精神性のはずだ。
モネもセザンヌも、油絵も水彩(下絵ではない)も
作品として描いてきた。
油絵だけを、本画 だと語る人を、私は狭く感じる。

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