いちまいの絵



2010年6月

201006
『鳴り止まぬサバンナ』

紙に交響水彩
八切りサイズ

奪われても
連れ去られても
かき消されても

どうしても
鳴り止まぬ音が在る

心の中で
消えずに鳴り響く
広大なサバンナの光景

サーカスのテントで見えない
あのサバンナの
黄金に輝く太陽

仕切り無く広がる空から
訪ねてくる
心地よい風たち

お前は確かにライオンだ

繋がれていても
心まで繋がれてはいないからだ

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人は、自らは自由でありたいのに
他人の自由は奪いたがる傾向があるように思う。
動物は、人に出来ない恩恵をたくさん
恵みとしてもたらしてくれるのに
感謝よりも尊大さで
血の通わぬ法規制でゾンザイに扱って
口蹄疫の苦しみと悲しみを
動物にもたらした。
もっとみずみずしい心でいないと
世界は大切な恵みを、すべて捨ててしまうかと
このところ怖くなっている。