いちまいの絵



2010年4月

201004
『アコーデオン弾きの落日』

紙に交響水彩
大衣サイズ

私が時折乗る秩父のバスは、
最終が6時台だ。

待つ間にいつも空と雲を眺め、
小さなスケッチ帳に記録する。

なんという美しさ・・
空は、いつも私を驚かすのが好きらしい。

5年ほど前から数回見たことの在る雲は、
横の帯が幾重にもあったものが 少しずつ途切れて、
扇のように動き 私にはアコーデオンが出現したように感じた。
5年かかって、この形になった。
難しい!きっと今後何度か描いて、また光景に遭遇して、
淘汰されていくのだろう。
ただ、自分が見た色のイメージには近いと思う。
自分に見えたもの・・それしかないのだから。