いちまいの絵



2009年12月

200912
『気(Spilit)』

紙に交響水彩 730x530mm
個人所蔵

あなたの絵には 気が満ちている
そんな嬉しい感想をいただくことがある。

そう言われてみると
私が描きたいものは
単なる風景や人物や猫や詩ではなく
そこに流れている 『気』なのだと
改めて思う。
言い換えると
私は、それに感動したのだ。

しかし、それ・・スピリットを表現するのは
自分にとって並大抵のことではない。
苦しくて、描けない自分の存在すら消したくなる。

この絵は、朝日の恩恵を描いた『ohisama』と対照的に
夜の月に光る世界の
豊かなエネルギーを描いたものだ。

何かに動かされるように
自分はまず、山を描いた。
そして、田んぼや土の恵みを 帯で描いたが
その後、しばらく進まなかった。
答えの見つからない難題のように・・・。

次に雲とも風とも流れとも言えるものを
やはり《描け》と命じられているように感じ 描いた。

そうして出来た作品だが
多くの共感してくださる御高覧の方々がおられて
巣立った。
感謝しております。