いちまいの絵



2008年8月
200808
『ふたつの織刻(とき)』

紙に交響水彩 サイズ 475×620mm 個人所蔵

以前から 人物画の個展を開こうと計画していた。
計画は倒れずに、何とか来年は開催したいものだ。

秩父に移転して、絵を応援してくれる珈琲店と出会い
モデル募集にも協力していただいた。
2001年の12月まで数度 ぢろばたで描かせていただいた。
二人同時に同じ場所でポーズしてもらい
その場の息が感じられる絵を目指したかった。

自宅に帰って絵を見直すと、珈琲店の明かりで感じた色合いが
画布に反映されていなかった。
その明かりの中で絵の具を調合するしかなかったからだ。
アトリエで描き直し、彼女たちから受けた印象に近づけた。

中学から親友のふたり・・今も変わらずにだが
仕事や生活面、精神的な成長の中で刻まれたそれぞれの『時』
友情のうちに織り込まれ経過した『時』があるはずだ。

多くの時計が掛けてある ぢろばた
模型列車が鉄橋をライトを点灯させて走る珈琲店の細部は
何回も通って事前にスケッチした。
画面左の女性は、現在私のパートナーとなって助けてくれている。