いちまいの絵



2008年4月
200804
『疲れ分け(ウィアーソー タイアード)』

紙に交響水彩 八つ切りサイズ

我々は共に大変疲れている
こんな絵は、あまりお目にかかったことが無い。
猫と飼い主が共に眠っている。
パートナーが、疲れて眠っている傍で寝ている猫を撮影した。
それがとても、私が描きたかったモチーフでもあったので
改めてイメージとメッセージを挿入した作品として描いた。
カーペットの模様が四角の囲われたもの
その囲われたものの中で疲れて眠っている。
石油ファンヒーターが左に薄く描かれている。

この猫は、昨年私の所に来た捨て猫で
アメリカン・ショートヘアだ。
厳寒の2月にダンボールごと、峠を越えた工業団地に投げ込まれた。
2匹いたようだが1匹(母親?)は、見つけた時既に凍死していた。
もう1匹は脱出して隠れていた。
数人いた時、私だけを求めて何度も近寄って離れなかった。
その時、私は18年連れ添った飼い猫ミーを亡くして
動物は二度と飼いたく無いと思っていたのだ。
でも、命を助けるデステイニーとなった。
ブリーダーによほどひどい扱いを受けたのか
ほとんど鳴かない。
ただ、この絵のように約1年経った頃は
安心して?前両足?を出して眠る。
初めてこいつを描いた絵となった。
暖かい色調で、お疲れ様と微笑むような絵に仕上げたかった。