我々は共に大変疲れている
こんな絵は、あまりお目にかかったことが無い。
猫と飼い主が共に眠っている。
パートナーが、疲れて眠っている傍で寝ている猫を撮影した。
それがとても、私が描きたかったモチーフでもあったので
改めてイメージとメッセージを挿入した作品として描いた。
カーペットの模様が四角の囲われたもの
その囲われたものの中で疲れて眠っている。
石油ファンヒーターが左に薄く描かれている。
この猫は、昨年私の所に来た捨て猫で
アメリカン・ショートヘアだ。
厳寒の2月にダンボールごと、峠を越えた工業団地に投げ込まれた。
2匹いたようだが1匹(母親?)は、見つけた時既に凍死していた。
もう1匹は脱出して隠れていた。
数人いた時、私だけを求めて何度も近寄って離れなかった。
その時、私は18年連れ添った飼い猫ミーを亡くして
動物は二度と飼いたく無いと思っていたのだ。
でも、命を助けるデステイニーとなった。
ブリーダーによほどひどい扱いを受けたのか
ほとんど鳴かない。
ただ、この絵のように約1年経った頃は
安心して?前両足?を出して眠る。
初めてこいつを描いた絵となった。
暖かい色調で、お疲れ様と微笑むような絵に仕上げたかった。