いちまいの絵



2007年11月
200711
『KITUI MOVE』

紙に交響水彩

私が17歳の頃
それまでも、ひたすら絵を描いていたのだが
頻繁に首から頭にかけて
きりで揉まれているような痛みが起きた。
それと共にというか
これも頻繁に
おかまをかぶっているかのように頭がぼんやりした。
日常は、それの繰り返しで
爽快な朝を迎えることはほとんど無かったと言える。
17歳の青年が である。

もちろん医者に診せた。
大学病院を初め、公立、私立、有名、無名の医院
西洋医学、東洋医学、整骨院、牽引治療
カイロプラクテイック、針灸治療、電気療法、磁気療法
健康食品・・はては催眠療法までかかった。
わら治療というのがあったなら、
私は当時、その"わらをも"掴んだだろう。

今私は、52歳になろうとしている。
あれから約35年が経過したわけだ。
その持病は 今も"健在"で
なおも ・・・ing である。
年齢による体の衰えと比例せず、勢力を保っている。

最近、私の頚椎は おかしいことが病院でわかった。
首の関節と関節の隙間が一定でなく
神経を押さえ込んでいるそうだ。
きりきりの痛みや、頭のぼんやりは
押さえ込み方の差なのか、
水道のホースをつまんだときのように
血行や神経やパルスが充分行き届かないのだろう。
思えば、過去、何百枚のレントゲンを撮っただろう。
過去何百回の『異常ありません』の答えと共に
心の痛みの2Hの線は 6Bにまで太くなっていたのに。

でも、いまさら手術などしない。
なぜなら、脳に繋がる神経が密集している頚椎をいじって
半身不随になったり
イマジネーションが変化してしまったら
それこそ、私は立ち向かうことが出来ないからだ。

でも私は負けない!
生きてみせる!
描いてみせる!