今年は沖縄の知念で、
合計半月間にわたり、毎日
宿の広いベランダに寝転んで
夜の天空を見ていた。
陽が暮れて開かれる夜の帳(とばり)
輝く月と饒舌な星空たち
星の光の 心地よい流れで
うとうとする。
3時半頃から少しずつ空が青みを増し
黄金の月の光と混じって
エメラルドグリーンを瞬かせる。
こうして夜の帳の2ページ目が姿を現す。
美しく溶け出す青と紫の 3ページ
雲が見え出し、肌色とピンクが混じりだす
朝陽の光を染ませた波立つ雲の5ページ目
真っ赤に水平線を燃やすエナジー
7ページ目で海は白み
こうして夜の帳が明けていった。
もちろんいつも方程式のように
こうして明けるわけではない。
でもこの天空舞台は
毎日、私を子供のようにわくわくさせて
次の幕(とばり)が明くのを
うとうとしながら待っていたのだ。
大自然という母親に育まれている乳飲み子のように。