自転車で走っている兄弟を見た。
小さな妹は、兄に追いつこうとして
一生懸命にペダルを漕ぐ。
お兄ちゃんの方は、まだかあという感じで
けだるく足を動かす。
小学校の校庭のフェンス越しにあるミラーには
武甲山と道が、かすかに映っている。
緑色のフェンスや、黄色い縁のミラーは
なぜか学校のイメージがある。
そして公孫樹(いちょう)の葉が落ちた
黄色い路
学校は安心のもとに存在して欲しい。
兄弟に感じるものがあって描こうとした作品だが
兄弟を描くのが最後になり、2ヶ月かかった。