いちまいの絵



2007年4月
200704
『花の木黄路(はなのき きみち)』

セヌリエコットン紙に交響水彩
八つ切り


自転車で走っている兄弟を見た。
小さな妹は、兄に追いつこうとして
一生懸命にペダルを漕ぐ。
お兄ちゃんの方は、まだかあという感じで
けだるく足を動かす。

小学校の校庭のフェンス越しにあるミラーには
武甲山と道が、かすかに映っている。
緑色のフェンスや、黄色い縁のミラーは
なぜか学校のイメージがある。

そして公孫樹(いちょう)の葉が落ちた
黄色い路

学校は安心のもとに存在して欲しい。

兄弟に感じるものがあって描こうとした作品だが
兄弟を描くのが最後になり、2ヶ月かかった。