いちまいの絵



2006年8月
200608
『押入れで見るサーカスの夢』

厚手ワトソン 交響水彩 八つ切りサイズ
個人所蔵

猫は元来狭いところが好きだ。
だから風通しのために開けていた
押入れの上段などは
布団もあるし、周りは囲まれているし
ごろ寝には絶好なのだ。

猫は元来自分勝手な主張が強い。
その点は飼い主も一緒だが・・
最初は隅っこにいても、やがて布団の全部を
使って思いっきり伸び伸びと眠る。
しかし伸びすぎて、自分が二階にいることを
忘れてしまっていて今にも落ちそうな状態が迫っている。

この光景を見たとき、浮かんだ情景を絵にしたのが
この作品だ。
猫の自分は花形で、サーカスでメインの綱渡りをしている夢を
見ている。しかも目を閉じて・・今にも落ちそうな
でも眠い・・このまま気持ちよく眠りたい。
寝る前に窓から見たまん丸の月は
アシカの曲芸で使うボールのようだ。

眠っていた布団の色柄を苦労しました。