生徒さんの手紙から
私はコンクールで入賞できなかったことを、とても悔しく思っています。それはお友だが上だったからではなく、自分が自分に勝てなかったからです。
練習の時も「やるぞ!」という気持ちと「やりたくない」という気持ちが両方あって
「やりたくない」という気持ちが勝ってしまったことも何回もありました。
私は、今年経験した気持ちを来年にもっていって来年こそは優勝したいです。
そこで、目標があります。それは、「必ず毎日 決まった時間は そろばんをやること」です。
がんばるのでよろしくおねがいします。
◇大会は人を育てる◇ 宮﨑 典子
大会を通して悔しさをバネに心の成長ができ、本当に良いきっかけになりましたね。自らの至らなさを認め「今日からすぐに 改める」惜しまず努力する謙虚な姿勢に心を動かされました。
物事を自分で解決する姿勢が育ちました。大会を目標にすることで、自己記録を伸ばすことができたり、精神的にたくましくなります。
大会は優勝するためだけ?! そうではありません。
大会の申込みをする→参加するという強い意志を持つ→練習に気持ちが入る→上達する
それぞれの過程での成長があります。
◇卒業生の声◇
慶應義塾大学大学院卒 宮﨑祐輔 珠算五段/暗算八段
私は幼いころから、カレンダーやトランプなど数字に興味がありました。始めたのは4歳から、週2回3時間のペースで習ってきました。そろばんの魅力は集中力と暗算力がつくことです。暗算は、そろばんの珠をイメージして計算できるので、例えば3桁×3桁の掛け算なども数秒で答えが出せるようになります。
大会では小学校3年生の時に長野県でジュニアの部チャンピオンになって以来,全国大会では日本各地に臨みました。予選から勝ち上がっていくなかで、どちらかというと引っ込み思案なのですが、度胸と自信がついたと思います。
学校の勉強は先生が黒板に計算問題を書くと同時に答えが出せました。また暗記力もついたせいか理科や社会などにも役立ったと思います。高校では数学や物理,化学が得意だったので大学は理工学部に進学しました。
慶應義塾大学に合格できたのもそろばんをやっていた支えが大きいと思います。
大学がある東京では珠算教室の助手をさせていただき教える立場で珠算の奥深さを実感しています。大学生活では航空部に所属し会計を担当しました。今は応用化学の研究室にいますが卒業後は銀行に就職します。
この道を選んだこともそろばんをやっていたベースがあったからこそと感謝しています。