東海道五十三次を歩く ”完全踏破の一人旅”の感想 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/48/7e04376ac37741bc913bb19c3b5ce2c9.jpg)
(写真は岡部宿)
日本橋を出発したときは、京都は気の遠くなる様な先
にあり、果たして京都まで歩けるのか、ピンとこないし、
とても完全踏破の自信はありませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5f/05/34f7006f92c834febb80e9e687266e7d_s.jpg)
江戸時代の人々が、日本橋から京都まで、1日も休む
ことなく、13日間も歩き続けて踏破していたという
事実も、ピンとこないで、実感としては信じられません
でした。
そして、実際に、途中で、三度ほど挫折しかけました。
最初の挫折は、大磯から二宮の辺りで、私としては、
既に、日本橋から相当の距離を歩いたつもりだった
のに、未だ、小田原の手前とは・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/87/27f9b4515f38f27e3891be97fd3c66d0_s.jpg)
京都なんて、夢のまた夢だな・・・
京都まで歩くなんて宣言しなきゃ良かったな〜・・・、
と後悔しました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
それが、京都まで歩けるという自信に変わったのは、
箱根峠を越えて、一日掛かりで長い箱根西坂を下り切り、
三島に着いたときでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/3b/1743dab5d256deec662e32deaaa8a76d.jpg)
多分、京都まで箱根以上の難所は無いだろう、だと
すれば、あとは、日にちさえ掛ければ、自ずから、
必ず京都に着く、という自信に変わりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/40/ef/ba587c24e028a4bbc83d1d216092df66_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/96/fcc9eeb5b8ad147c3a16bdc7fe8a6890.jpg)
そして、二度目の挫折は、静岡県の真ん中あたりです。
静岡県の海岸線の長さに、気が遠くなりそうになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/60/2dcdc37095b291bf42d77df7d662c9e1_s.jpg)
山頭火の句の”分け入つても 分け入つても 青い山”
を思い出して、私も一句、
”歩いても 歩いても いつまでたっても静岡県”(字余り)
未だ静岡県の先に、愛知県、三重県、滋賀県、京都府
と歩かないといけないのに・・・
永遠に静岡県から抜けられない様な気持になりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/74/ab769fa7f1ee821a9e1ba00eba0998e2.jpg)
(上の写真は、「21:岡部宿(2011.10.28)」での筆者)
そして、最後の挫折は、異常寒波の到来する中での、
膝痛を抱えての鈴鹿峠越えでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3b/dd/1b7b664ef22ae5d623b5da801471b7c4_s.jpg)
この最後の難関・鈴鹿峠越えは、京都を目前にして、
ここまで来て、今更、止める訳にはゆかないと、
気力だけで、乗り越えました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
また、途中で、よく道に迷いました。
これは、旧東海道は、東海道に比べて、分岐点に表示が
無い場所が多いということが主な原因です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_3.gif)
しかも、地元の人に聞いても分からないこともありました。
更に、一人旅だったため、いったん思い込んでしまうと、
誤った道をどんどん歩いてしまう、という傾向があった
のも原因のひとつだったと思います。
2〜3人で歩いていれば、おかしいと誰かが気づき、もっと
早く引き返していただろうな、と思うことが度々あり
ました。
でも、途中で、腰痛と筋肉痛に襲われたときは、やはり、
一人旅の良さ、気楽さ・・・必要なだけ休み、体調が
良いときはハイピッチで距離を稼ぎました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/11/2ae1b085a01f2eb402913fe5dd08e062_s.jpg)
それから、空腹に悩ませれながらの踏破の様々な失敗を
踏まえ、常にオニギリを携帯することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/4d/63256fb32dd4fbd70e9504da70a4400f_s.jpg)
東海道53次を完全踏破し終えて、振り返ってみると、
余りに長い期間だったので、何の目的で歩きだし、
何の収穫があったのか、いま一つはっきりとは想い
出せません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/38/59882bbcc27760057b3217ccec82e391.jpg)
思い返すと、夢の中を歩いていた様な気もします。
でも、約540キロを歩き通したという達成感と自信は、
確かに残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0087.gif)
車ではなく、歩いてみて初めて気がつく、ゆっくり
とした時間の流れ、旅行の楽しさがありました。
車の旅行では、見落としてしまう様な風景が多々
ありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_red.gif)
旧東海道の全てを歩いて旅行するというのは、現代社会
においては、ある意味”究極の贅沢な旅”だった様な
気もします。
最後に、私のために時間を割いて頂いた、宿場毎の
親切な皆さん!
この郷土を愛する宿場の皆さん、それから、このブログ
にコメントを頂いた皆さんに支えられて、楽しい旅が
出来ました。
ありがとうございました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/8d/353e1b2c1ebd5db3bd4c9844cea9b7df.jpg)
ps.
このブログの続きは「ウォーク更家の散歩」
(http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie)をご覧下さい。
また、ホームページ「東海道五十三次を歩く」
(http://www.minedayo.com/)も、併せて、ごらん下さい。
更に、東海道五十三次に続いて、中山道も踏破中ですので、
こちらのホームページにもお立ち寄りください。
(http://www7b.biglobe.ne.jp/~akamine/)
|
|