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vol 3 : キッカケ
俺が何故、今みたいな体験をするようになったかと言うと、
そこには理由がある。
父さんは普通の公務員。
母さんは・・・。
そう、母さんの血筋の影響うやろか。
母親の血筋は霊が見え話せる人が多かった。
ばぁちゃんも見える人やった。
母さんは見えないが死者の声が聞こえる。
俺は今やさかい見えて聞こえるけど、元々は違ってん。
小学生の頃、ある退魔行の話・・・まぁ、妖怪退治する話にのめり込んだ。
もちろんフィクションや。
ただ、日本の神さんとかの話はオカンからよう聞かされとったから。
普通に信じてた。
そして、いろんな宗教の本を買いあさって、望んだ。
「俺も見えて聞こえたい」
この言葉、軽々しく言うたつもりもない。
けど、こんな大変な事やと解ってたら・・・今は言うたやろか?
何十回と神社を回り、本を読み、漫画の空想に浸り・・・
月日が流れ、中学3年には見え・感じ・話すことが出来るようになった。
特に修行したわけでもなく、ただ、自分の思うがままに行動し願っただけ。
実際見えると言うても、影の時もあり、普通に人間と変わらない、
見え方の時。様々。
血みどろやらオドロオドロしい幽霊は見たことない。
あぁ、ずぶ濡れの女はあるなぁ。
夜中、目ぇ開けたらビショビショの女の人が自分を見てた。
怖いけど・・・またなんや違うねん。
悲しさだけが俺の中で溢れる。
霊と話す。
これって普通は、人間が話す声が耳から聞こえると思うやろ?
違うねんな。
まぁ、人によって違うかどうかは解らん。
俺の場合は気持ちで聞くねん。
今そんなん考えてない事が頭に浮かぶ。
全然泣きたくないのに泣いたり。
ただ、普通に見えて、耳で普通に聞こえる。
そんな甘くわないよ。
俺は望んでこうなったけど、生まれつきの人は堪らんやろなぁ。
見たくないのに見えるのと、
見たくて見えるのとは違いは大きい。
路上でたまーに見かけへん?
電柱に向かって話してたり、一人で怒ってたりする人。
もしかしたら・・・見えてるのかも。
霊と話しているのかも。
中には空想とお友達の人も勿論いるやろな。
簡単ではあるが、これが今の俺のキッカケ。
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