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vol 327:これが戦争
空気の膜の乱れが大きくなった。
ミカエルが笛を吹く。
それは、戦闘に備えよとの意味だ。
天界の神も生き物たちも限界にきたんだ。
そして、海王星の神のエネルギーも。
バァァアアアン!!!!!!!!!!
大きな音が鳴り響いた。
それと共に俺たちも緊張する。
息が荒くなり、
持っている武器に力も入る。
(皆、覚悟はいいか!
敵を地上に向かわすな!。)
ミカエルの声は地球の空全体に響き渡った。
(オォオオオオオ!。)
霊達全員がその声に返事をするように叫ぶ。
闇の者すら同様に。
そして、
「おぉおおおおおお!。」
俺も声を上げた。
何分?何時間も経ってはいない。
自分達よりも遥か上から舞い降りて来る。
それは、人よりも小さく、
まるで子供のような。
四つん這いで駆け降りて来る。
(殺す!。)
甲高い声を発しながら。
闇の者は霊よりも先に自分たちから戦いに向かった。
切り裂き、切り裂かれ。
(弥勒、行くぞ。)
隣に居たミカエルが俺に笑んで声をかけ、
降りて来た敵を躊躇なく切り裂いた。
そして俺にも小さな敵は刀の様な物を振り回して。
「っあ!。」
俺は俺の剣で相手の刀を遮った。
その時の敵の顔は哀れなものでしかない。
そう、彼らも脅えていたんだ。
俺同様に、脅え、
役目に必死に震え。
「お・・・まえ・・・。」
敵は俺に泣きそうな顔をして刀に力を入れる。
そんな敵を俺は、。
(ぐぁ!!!!。)
敵が口を開けて砂のように消えた。
後ろからミカエルが切り裂いたんだ。
(弥勒!何をしてる!。)
「お、俺は・・・、。」
(戸惑うな!。)
だけど、。
「だけど相手は望んでるように見えない!。」
(それでも、命令には従う!。)
ミカエルは俺の胸倉を掴み、
(いいか?本人にその気がなくても、
嫌々させられていても、
もうどうにもならないんだ。
一人でも地上に降ろすわけにはいかない。
闇の者同様に、奴らは人には見えぬ。
人間が全員滅ぶんだ。)
ミカエルの背後から敵がまた襲って来た。
そして俺にも。
空から沸いて出るように襲いかかる敵に、
天使も霊も闇の者も戦う。
(弥勒よ!戦え!
今自分の守るべきものだけを考えろ!。)
敵の刀が俺の腕を切り裂く。
そうだ。これが戦争。
殺るか殺られるかだ。
殺されて残るものなんてない。
だから・・・俺も戦わないといけないんだ。
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