vol 298:カン





カンはドラマで黄泉の国と天界の神々を登場させた。

俺たちが知っている事を表現し、

このままでは戦争・災害で滅び、

それは神々の審判の結果だと。

いろいろな宗派からのバッシングを浴びた。

視聴率は消して悪くはなかったけど。

海外では、彼は悪魔だと罵る人達も。

カンは平然としてる。

平然を保とうとしてるんだと思う。

ファンレターは、俺が先に読んで、

バッシングの手紙だけコッソリ抜き取って処分して。

でも、カンは馬鹿じゃない。

俺がそうしてる事も言わないけど気付いてる。

一度開けた封をまたノリで貼り付けて、

解らないようにと努力はしてた。

ファンレターを持って行くとカンは必ず、

眉を下げて柔らかく笑んで、アリガトウと言って受け取るんだ。

それでも俺は全部チェックしてますって言わなかった。

言えば、そんな事をしなくていいって言うだろうから。

こんな事しか俺には出来ない。

シロや弥勒はすごく大変な試練をこなしてると思う。

それなのに、俺はカンをただサポートする役目。

これだって、愛しい人の辛さを身近で感じ、

でも、サポートするしか出来ない自分がいて、

俺にとってはとても大きな辛い試練。

人を支えると言う難しさ。

愛する人の苦しみを癒す難しさ。

一時的な癒しは簡単だ。

でも、時間が経つとカンの場合は、

次から次に忘れられないくらい心に傷を負う。

とても純粋な心の持ち主だから、

尚更。

カンは笑って言うセリフがある。







「俺みたいな考えが悪魔やったら、
悪魔ってめっちゃ平等のえぇ奴やんな。」







神は一人ではなく、

いろんな分野に分かれて存在し、

地球の神は一人だと世の中に告げた。

その事で、神や悪魔ではなく、

カンが守ろうとしている生き物に、

カンは命を狙われる事になる。












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