vol 297:人間だけが






(どうでしょう。貴方に似てませんか?。)

冥王星の神はカンの生い立ちを見ていらっしゃる。

(阿弥陀よ。この子は何を想ってここまで動く。)

(何も。)

(何もだと?。)

(はい。この子はおかしいと思った事を、
ほっとく事が出来ないのです。
誰に何を教わったわけでもなく、
自然と良きも悪きも学び育っています。
何事も恐れず、恐れた事は克服しようとします。
貴方にそっくりですね。)

冥王星の神も、こうやって今の地位に立たれた。

全て見終わり、今現在のカンの状況も把握された。

(良い子を持ったのだな。地球の神は。
主の行動もそう思う。
だが、そこまで主がしたにもかかわらず、
人間という者は学ばぬ。)

(はたしてそれは人間だけでしょうか。
神々や霊の我々も何も変わらないかと。)

冥王星の神は私の言葉に返事はしなかった。

否定が無いということは、

そうだと言っているようなもの。

(人間へのご慈悲は、けして過保護にしているわけではありません。
滅ぼさぬとも、自然に朽ちていくでしょう。
他の惑星のように。)

(どの者を地球に住まわせても、
結果は同じか・・・。)

私は冥王星の神に笑んで見せた。

欲を持つ者である以上、

善悪は存在し、行う事は同じ。

(今、大日如来は火星の侵略に備え、
他の惑星の神々に協力を求めています。
ですが、神々は貴方の指示がない限り、
動く事はしないでしょう。)

(私に何をしろと言うのだ。)

(何も。ただ、時が来たときに、
許可をしていただきたいのです。
我々の行いが悪いとお思いであれば、
貴方のお考えにお任せします。)








これで、あの世の我々の準備は整った。

後は、カン、弥勒、大樹、シロ、

お前たちです。

後ろを見ず、信じ、動きなさい。

迷わず、信じ、動きなさい。









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