vol 296:絶対






(まだ子どもであった。)

(地球の神の子は、まだ幼い。)

「それは、貴方がたからすると赤子のようなもの。
しかし、人の子ではもう立派な大人なのです。」

私が宇宙の神々に救済を求め、

冥王星の神の判断で動くと言ってはいても、

それぞれの神はカンの動きが気になったのか、

地球に降り立ちカンを見ているようだ。

冥王星の神は阿弥陀と共にカンの生い立ちを見ている。

私は、その間にもやらねばならぬ事をやる。

「地球の神よ。」

(これは大日如来。)

天界に行き地球の神に会いに行った。

「戦いへの備えはいかがなものか。」

(皆、訓練や武器を。)

地球の神の表情は浮かないもの。

「何を思っている。」

(・・・私は今まで何をしてきたのかと。
この地球を任され、自分の信じる愛を教え、
育てて来たつもりでいた。
他の神々が言うように、私は、。)

「自分を責める必要はどこにあるか。
神は完璧な存在ではない。
知恵や力に優れているだけ。
人間や惑星などと変わらぬ生き物の一種。
確かに、地球は滅びに向かっている。
しかし、他の星を見よ。
滅び、もう住めぬ星となっている。
皆、失敗しているのだ。
神々は期待から責めるしか出来なかった。
だが、今ではその考えも落ち着いて、
地球の事を真剣に考えている神もいる。」

地球の神は私の話を聞いても表情は変わらない。

「今、冥王星の神は阿弥陀と共にカンの事を調べている。」

(カン?我が娘?。)

「そうだ。天界で生まれ黄泉の国と天界をひとつにし、
人間になり、苦しみながらも愛で立ち向かっている姿を。
おそらく、主の事も見るであろう。
皆、話で聞いているだけで実際を知らぬ。
それらを知った時、
貴方や黄泉の国の皆がどれ程、
この地球や人間の為にしてきたかを知る事が出来る。」

(大日如来よ・・・救えると思うか。)

「思います。」







基本、絶対と言う言葉は好きではない。

絶対など、無い方が多いから使うと嘘になるからだ。

しかし、絶対にさせないといけない時がある。

絶対にならなかった時のリスクも背負う覚悟をし、

自分が誰よりも結果を信じる必要もある。

それらをふまえて使う言葉。

それが絶対なのだ。

私が、少しでも気弱な発言をしてしまえば、

絶対から遠のいてしまい、

周りの私を信じる者も不安に襲われてしまい、

絶対の弱みになってしまう。

周りを信じさせる唯一の言葉。

それが、絶対なのだ。








「地球の神よ。カン達を信じ、
我々が誓った神々を信じるのです。」






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