vol 284:主の見守り






(天界の神よ、お前は我々の意見が間違っていると言うのか!。)

我が父は、宇宙の神々の集会の中に居らっしゃいました。

(血迷ウタカ・・・。)

宇宙の神々の判決では、

人間は滅ぼせとの判決であり、

父は、それを拒んだのです。

(命あるものだ。我々は寛大な心で、
星を栄えさせなければならない!。)

(栄える?滅ぼしておるではないか!。)

他の宇宙の神々からすれば、

我が父はまだ神の中でも若く、

その言い分はなかなか受け入れてもらえないものでした。

今、その地球を狙っている神も、

この中の一人。

(人間ニ、アノ綺麗ナ星ヲ、滅ボサレルコトハ勿体無イ。)

(その通りだ。火星の神よ!。)

(人間ハ、我ノ星ニサエ手ヲ出シテキタ。
放ッテオクコトハデキヌ。)

火星の神の民は、

地上ではなく、地底に住んでいます。

人間はそれを知らずに表面上ばかりを見て、

生物の居ない星だと思い、

新たな自分たちの星にと。

だが、その考えは火星の神にとっては好都合でしかありません。

それを理由に、自分が攻める事が出来るから。

(それは地球人だけでしょうか!
他の星の生物も、同じ運命を辿ったではありませんか!。)

我が父の言っている事に間違いはない。

けれども、その言葉は他の星の神々を悪く言ったと、

海王星の神にみなされたのです。

(地球の神よ!口を慎め!
そなたの人間に知恵を授けた我の子たちも、
同じ扱いにする気か!。)

(そうではございません!
ですが、。)

(地球の神が言っている事は私も間違ってはいないと思う。)

ここで初めて、

大日如来の他に地球の神の考えを認める神が声をあげた。

(金星の神・・・。)

金星の神は愛をとても大事にしている神。

(どの星の民も、大目にみているところはたくさんあるはず。
我々は地球に期待し過ぎたのです。
人間が行っている事は、
我々のどの星の子も同じ事をしている。)

(シカシ、地球人ハアノ様ナ綺麗ナ星ヲ!。)

(もうよい。)

この神々の中で、生死の決断さえも決める神、

冥王星の神が最高神。

冥王星の神は全ての神の言う事に、

全てに一理ある故に判断に苦しんでおられた。

火星の神は地球の神を睨みつけ口を閉ざしたのです。







(主よ。)

集会の外に居た私に大日如来が声をかけてくださった。

(やはり、父の気持ちは通じません。)

父を通して私は中の様子を見ていたのです。

(そうでもない。
火星の神の企みは既に皆は察しておられる。
ただ、金星の神が申したように、
地球に期待をしていた分、
判断が厳しくなっている。
海王星の神は気性が荒いせいで、
興奮し過ぎる。)

大日如来は私に笑んでくださいました。

私もその笑みに応えるように笑みを見せた。

(水星の神も、土星の神も、
人間を育てる為、
地球に向かい生きる術を教えてきた。
木星の神もまた、人間に神の存在を教えてきた。
自分たちの孫の様な存在の人間を、
本心は滅ぼしたくはない。
しかし・・・美の地球を、
最高の星にしたい気持ちもまた強い。)

(その為に、人間が必要かと言う問題ですね。)










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