vol 269:利用






(どうして・・・どうして僕は塵になっていない?!。)

サタンは天界の神に向かって叫んだ。

(何も理解させず、悔い改めさせる事をせず、
塵にさせて何になろうか。)

(そ・・・そんな・・・。
僕は神々に逆らい、多くの罪を犯してきた!
それまでも許すというのか!。)

サタン・・・。

俺はサタンの肩に触れた。

(お前の罪は、罪である。
しかし、そうさせたのは私であり、
神々はそんなお前を使っていた。
お前という悪が生まれ、
その悪で、人間を試していたのだ。
お前の活動の時間、
それを全てが、人間の審判の心理に基づいていた。)

(そんな・・・それは酷いんちゃうんか!。)

その理由には俺は納得が出来ない。

(これが守り維持し、上に立つ者の役割なのだ。
そして、ルシファーよ。
お前も気づいていたはず。
これ程まで野放しにされていた事、
解りつつも、動いていた。)

(そうなん?。)

サタンは俺によわよわしい笑みを向け、

(カン、地獄がある時点で、
もうそれは神の命のまま。
本当の地獄は塵なんだ。
塵になれば、もう生まれることのない。
何も無い事ほど、恐ろしいものはない。)

(・・・わからん!解らん!。)

理解に苦しむ。

サタンは結局、神の指示に動いてた。

人間を唆すのも、

人間がどこまで正しい判断を貫けるかの試練。

それをアダムとイブの時から、

現代まで続けていたのか。

(ほんなら、地獄の意味は!
地獄に落ちた者の意味は!。)

(落ちぶれた者の住む世界を与えた。
罪をおかし、神に逆らい、
そして、また人間界が乱れた時、
滅ぼす為に、。)

(そんな・・・。
じゃあ、過去に起こった聖戦は!。)

大天使たちが悪魔と戦った聖戦。

(サタン以外の悪魔たちは、
神で生かされていることを知らない。
神に戦いを挑み、
自分たちが神となろうとした。)

俺は全てを結びつける。

あの世とこの世の歴史を。






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