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vol 264:闇の者と主の関係
「サタンを阻止しろって・・・カン、どうやればいいのか
解ってるのか?。」
飛行機の中、不安で堪らなさそうな弥勒の問いに、
窓の外を見つめながら答えた。
「わかるわけないやん。」
「・・・どーすんだよ。」
弥勒は頭を抱える。
この飛行機に乗っている人達は、
国へ帰る者に旅行者、
仕事の者。
サタンに会う為に乗っているのは俺らだけやろう。
どんなに警告を発せられても、
それはこの世にどっぷり生きている人間には届かない。
キャッチ出来たとして、
それを信じることが出来るかで再び変わる。
信じることが出来たとして、
信じ続ける事が出来るかでまた変わるんや。
霊能者は霊を見ることができる。
でも、霊を見る事が出来ても、
神も見えるとは限らへん。
「で?どうしてエルサレムだって思うんだ?
あそこは神の聖地だぞ。
そこにサタンはいないだろ。」
サタンの居る場所を特定することは難しい。
ネットで調べられるのは一部の情報だけや。
なんとなく、ゴルゴダの丘が気になって仕方ない。
「せやかて、悩んでてもどこに行ったらえぇかわからんやん。
それやったら、気になるとこ攻めてった方がえぇやろ。」
向っている目的が目的な為に、
弥勒は確実な答えで動かないと、
先が見えない不安で押し潰されそうになっとる。
俺はそんな弥勒の肩を叩き、
「まー!そう不安がりなーや。
もうなるようにしかならへんやん。
神も途中経過やらはいつも言うてくれへんねやし。」
悩み、不安になるだけ損な気になる。
「始まりの地にもしもサタンが居たとして、
その地で何をしてると思う?。」
「サタンは人々に希望を持たせ、
神の裏切りを感じさせようとしてる。
要は、神を嫌いにさせたいわけ。
始まりの地に来る者ほど、
神への想いは深く、
そいつらが神にショック受けたら、
憎しみは倍増。」
「なるほど・・・。
でも、聖地だぞ?。」
「聖地や言うたって、清められた場所ってだけやん。
主がずっと居るわけでもない。
ただ、歴史のある場所ってだけで、
サタンは神使いやし、怖くもなんともないやろ。
サタンが一番、顔も見たくないんは天界の神でしかない。
主の事なんか、なーんとも思ってへんわ。
まぁ、他の奴らは神のが存在遠すぎて、
主の事を怖がってるやろうけど。」
「そこも、パッと聞いただけじゃ理解出来ないな。
理屈は聞いてればわかるけど、
神を怖がるんじゃなく、その子である、主を恐れるなんて。」
「主は絶対なる裁判官の役目を持ってる。
主の判断には霊は逆らう事はまず不可能。
闇の奴らは主が裁判官になった後しか知らんわけ。
その前のサタンと神なんかどーでもえぇってとこかな。」
弥勒はいろいろと説明する俺を不思議そうに見る。
「・・・なんやねん。」
「お前、いつそんな勉強してんだ?。」
別に聖書を読んだわけでもなく、
これといって、書物を漁ったりもない。
なんでか、知ってる知識があって。
自分で言うて、それに対して自分で知るみたいな。
説明に難しい。
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