肝臓病〜早期発見

最近では、検診あるいは献血の検査で肝臓病が早期にみつかるようになりました。
しかし、肝臓が急に悪くなってきた時に出てくる症状をいくつか知っておくことも必要
です。
吐き気がするとか、極端に食欲がなくなるとか、全身がだるいとか、こういった症状
が出てきたら、皮膚の色、尿の色、大便の色を注意してみる必要があります。
肝臓の病気になると、胆汁が流れる細いパイプがつまり、胆汁が血液の中に逆流
してきます。そのため、皮膚が黄色くなってきます。この症状を早くみつけるには、皮
膚よりも、白目の所を見て、少しでも黄色くなっていれば黄疸があると考えてよいと思
います。その際、尿の色が濃くなってくるのが特徴です。ちょうどコーラを薄くしたよう
な色になります。
一方、大便の色は、尿の場合とは逆に黄色調の少ない便となります。黄疸が強い
時は、くすんだ白っぽい色となります。このように尿や大便の色は、肝臓の状態をみる
のによいバロメーターとなります。また、胆汁の流れが悪くなりますと、血液の中の胆
汁酸という物質が増える結果、全身のかゆみが出てきます。
働き盛りの人で、多忙な生活を送っていると、つい見過ごされてしまい、気付いた時
にはかなり重症になり、生命にかかわることにもなりかねません。
では、もし肝臓病にかかった時はどうしたらよいか、次号でお話します。

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