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調理実演過去ログ:ホワイトエンサイン1/350巡洋戦艦フッドを作る
その2:製作準備
1997/07/26

 キットを眺めての印象を少し。

 船体のモールドは仕上げに甘い部分も散見されますが、レジンの材質を考えると充分だと思います。見る限り気泡もほとんど見あたりません。ボラードや通気口まで一体で抜いていますが、ここは甲板の工作の関係で全部削りたい所です。また艦橋基部も船体と一体で抜かれていますが、ここも工作上はやっかいな部分になりそうです(何もこんな無理して一体化しなくても…)

 船体は喫水線の所で切られた、いわゆるWLモデルで、艦底は別になっています。オーダーの際には艦底は別料金になっていたのですが、キットは「FULL HULL」という形で1個の箱の中に入っていました。艦底の船体への接着も瞬間接着剤ぐらいではとても追いつかないので補強方法を考えねばなりません。

 小物はリールやウインチといった数mmのものは割ときれいに抜かれているのですが、主砲高射砲艦橋関係の部品や測距儀といった数cm単位の部品の仕上がりはあまり良くありません。エッチングパーツはそれなりに揃っているのですが、全部がそのまま使えるかといえば疑問が残ります。この辺の問題も資料片手に丹念に潰してゆかないとかなりしんどくなるだろうと見ています。

 ポイントとして考えていることは、

  • 時期は1941年5月の最終時とする。
  • モールドの取捨選択の基準は人間の首から上の長さとする。つまり実物で35cm、模型の実寸で1mm以上のものは極力再現することとする。それ以下のものについては誇張と省略のバランスを考えながら作り込む。
  • 張り線、手すりは共に再現する。艦橋や天窓のガラス窓も再現する。
    (恐らく艦橋回りは全て作り直す事になりそう)
  • 甲板のモールドは全て削って作り直す。木甲板の DECK PLANKINGは極力実艦に準じる形とする。シェルターデッキの表現は保留。
  • エッチングパーツは必要に応じて使用する(全てが使えるとは限らないだろう)。


 どの程度まで作り込むかはともかく、工作手順をよほどしっかり練らないと難しいなぁ、というのが率直な印象です。まずは甲板の諸部品配置図を書いて、船体と甲板の個々のモールドを頭の中に叩き込む所から作業がスタートします。
上部船体(色の濃い部分)はこれで一体抜きです。
大英帝国恐るべし(*_*;)