大阪市北部東淀川区に位置する大桐の浄土真宗本願寺派寺院、円乗寺でございます。
初代住職 圓乘法師がこの大道村で当円乗寺を開基されたのが西暦1500年前後、
五百年の年月はすでに二十三代の住職を数えました。この五百年間、圓乘寺はひたすら聞法の場として、
また御門徒様の菩提寺として、そして浄土真宗本願寺派(お西さん)寺院として
地域と密着し発展して参りました。
釋圓乗ー釋圓澤ー釋圓諦ー釋圓道ー釋圓照ー釋圓順ー釋圓龍ー釋圓海ー釋圓心ー釋圓愛ー
釋圓慶ー釋圓誓ー釋圓説ー釋秀存ー釋授宝ー釋心海ー釋諦了ー釋諦岸ー常住院釋成眞ー
大乗院釋諦壽ー正定院釋諦乗ー圓光院釋昭良ー高階勝展
拙寺のご本尊は江戸時代の西本願寺御抱え仏師、(渡辺)康雲の作と伝えられております。
当時絵像からお木像へと入れ替えが行われ、絵像は外されました。
しかしその絵像は今でも圓乘寺の法物として大切に保管されております。
近年この絵像は実如上人(蓮如上人のご子息)より下附されたものと判明、
これほど古い絵像は他ではほぼ実存しないと思います。
拙寺は荘園制度により一部の貴族や豪族で成り立ってきた寺院とは違います。
ごく普通の一般の方々と共に仏法を守り続けてきた菩提寺です。
それはほとんどの寺院が入れ替えと共に処分してしまった阿弥陀様の絵像
(特に資産価値のあるものではありません)ですら大事に保管してきた姿勢でもわかります。
浄土真宗の寺院は一般庶民のためにあらねばならぬとつくづく思うことです。