空が、すっきり青くなってきました。五月、緑がいきいきしています。
私の住む町には、いたるところにヘビがいるので、それを探しながら、
お散歩をしましょうか。
坂道の途中の大木を見上げたり、静かな裏通りの民家の垣根を
のぞいたりすると、そこにひっそり住みついた大ヘビと、目が合って・・・。
でも、ご安心を。本物じゃないんです。藁で出来た、縁起物なんですよ。
この大ヘビたち、町に災いが入ってこないように、古くから魔よけとして、
飾られてきました。毎年、節分が終わると、新しいヘビに代替わり。
半紙を丸めて作ったギョロ目で、にらみを利かせています。
手作りなので、同じヘビは一匹もいません。個性いろいろ。
愛嬌のある自分好みのヘビを、探してみるのも楽しいものです。
東京新聞に、メルヘンについてのエッセイを書いたところ、「子どもに
優しいメルヘンを読ませたい」という、若いお母さんたちからの応援を
いただきました。
私が童話を書きはじめた頃は(今から二十年以上前です)、世の中で
“メルヘン”という言葉が、たくさん使われていましたっけ。メルヘンチックな
お店とか、メルヘンを求める旅とか、メルヘンっぽい装いとか。
私も、せっせとメルヘン風な物語を書いては、雑誌に投稿していました。
よく投稿していたのが、白泉社の『MOE』という雑誌です。十枚ほどの
原稿を募集している読者のコーナーがあって、三回くらい、採用になり
ました。その一つが、上の写真です。自分の書いたものが、活字になる
嬉しさ、それに、プロのイラストレーターのかたが、絵を描いてくださる喜び、
とても励みになって、投稿を続けました。
そのおかげか? 今も、十枚程度の短い物語を書くのが大好きです。
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