お雛様は、毎年なるべく長く飾っておけるように
立春を過ぎたら、すぐに出します。そして片づけるのも
素早く。 長く飾っていると、昔の人は「お嫁さんに
行けない」などと言っていたものですが、あれは迷信
ですね。 長く飾っているお家のお嬢さんがたも、
幸せな花嫁さんになっていますもの。
写真は、昨年、みんなで食べた「雛祭りケーキ」。
今年は、いまだに甘い物を食べない生活をしているので、
ケーキは用意しませんが、ちらし寿司は作ります。
季節のメニュー、結構、真剣に作ります。
3月はショーウィンドウにお雛様を
並べるお店が多いですが、ハンカチで
作ったクマさんの雛壇飾りが可愛くて、
面白いアイディアだなぁと思いました。
ハンカチをクルッと折って、顏の部分を
のぞかせるだけ。 簡単だから、気軽に
真似できそうですね。
お雛様に歓声をあげていた小さな女の子も、
数年経つと、お人形よりハイヒールに
ときめくようになるのでしょうか。
先日、エレガントな指輪ホルダーを
いただきました。シンデレラが履いていそうな、
ハイヒールの形です。
後ろの絵本は、メアリー・ブレアがアニメーション
映画のために描いたコンセプト・スケッチを
絵本に仕立てた『シンデレラ』(講談社)。
大人っぽい絵柄です。
裏表紙に描かれた靴が、指輪ホルダー
と形が似ているでしょう?
靴を選ぶのは好きですか?
私は、サイズが小さいほうなので、
「ステキだけどブカブカ」と、あきらめる
ことも、よくあります。
靴で、その人のオシャレ度がわかると
聞きますが、歩きやすいのが一番と
思ってしまう私は、オシャレ度が低いかな。
ダンボールの表紙が小粋な、アンディ・ウォーホルの
画集を昔、買ったのですが、この本の中には、
靴のイラストがいっぱい。
しかも、かなり装飾的な靴で、ドラマティック。
機能性の追求もいいけれど、
たまにはこんな華やいだ靴を
履いて、街を歩いてみようかな。
それなりに、ドラマティックな
出来事が起こるかもしれないから。
同じ本の中に、春らしい花と蝶で
あふれたページがあります。
3月は花の目覚める季節、
生命力がほとばしり、あたりが、
イキイキと見えてきます。
近くの公園の花壇には、冬の花のイメージがある
葉牡丹が、まだ可憐に咲いています。
この花は春に向かって、茎を高く伸ばし、
来月くらいには黄色い花をつけるらしいけれど、
今のままでもバラみたいに可愛いな。
3月29日(火曜)から、4月17日(日曜) ギャラリーウシンでBOOK展を行います。
2011年から毎年春に、私の物語と、羊毛人形作家の松田富美子さんのコラボで、
展示を続けさせて頂いていますが、今年は過去の作品がギャラリーに一堂に会します。
もちろん、新作もありますよ。 『靴』にまつわる、ハート・ウォーミングな物語・・・の
つもりです。 お話の世界を、文字で見て、お人形で感じて、登場人物たちに
触れ合っていただけたら、と思います。
ギャラリーウシンは、小手指駅(埼玉・所沢市)のすぐ近く。
詳しくは、来月のHPで案内いたしますが、その前に知りたい方はギャラリーまで。
(電話 090−9389−6779 オーナー 細野敦子さん)
この時期、新生活の準備に追われている人もいるでしょうね。 希望に満ちた
ドキドキするような出会いに期待しましょう。
2016年 3月
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