ただ今、こんな展覧会に参加しています。 お近くの方は是非、のぞいてみて下さいね。
−過去・現在・未来 藤樫和子と仲間展ー
3月30日(月)〜4月4日(土) 11:30〜19:00(最終日17:00)
ギャラリー檜e
〒104−0031 東京都中央区京橋3−9−2 宝国ビル4F
TEL.03−6228−6361
銀座線京橋駅1番出口より徒歩3分
浅草線宝町駅A4出口より徒歩1分
この展覧会には、愛育社から出版されている私の本『あの子を探して』と、
『静かなネグレクト』が展示されます。手に取って読んでみてください。
それから、もう一つ。毎年、参加している小手指のギャラリーでの展覧会のお知らせを。
ブック・オーケストラ展 モノトーン・モザイク
4月1日(水)〜4月26日(日) 11:00〜17:00 休廊 月曜日
ギャラリーウシン
所沢市小手指町1−22−13−102 電話04−2997−8720
4月19日(日)の午後2時から、『お話会』が開かれ、この展覧会に向けて
書いた私の作品「モザイクの船」を朗読する予定です。
お話会のお問い合わせは 090−9389−6779
細野敦子さんまで
会場でお目にかかれるのを楽しみにしています!
癒される空間と噂の『フクロウカフェ』へ行って、可愛くて大人しいフクロウたちと
触れ合ってきました。店内には、小さなフクロウから大きなミミズクまで、
止まり木に並んでいて、人によく馴れているので、背中から羽をなでても、
頭をさわっても、ぜんぜん平気。私が動く方向へ、クルッと首を回し、
まん丸い目でじっと見つめてくれるので、愛しくなります。 手にのせると、
見た目よりずっと軽かったなぁ。
体長10センチほどの小さなフクロウは、お人形のよう。 エサをあげる瞬間、
いきなり激しく羽をひろげて、肉食動物らしく変わるので、びっくり。
裏通りにあるこのお店、行き方がわからなくて、駅前の交番で聞いたら、
「幸せを呼ぶフクロウカフェだね。あそこ、癒されるんだよ」と、おまわりさんも
言ってましたっけ。 しばし森の中気分を味わえる空間でした。
春は小さな旅に出たくなる季節。 切符を買って、さぁ、出発! でも、
この切符では、電車に乗れませんよ。 これ、「ありがとう」を伝える
メッセージカードなのです。
回数券の袋に入った切符には、「ありがとう ゆき」と印字されていて、
端に記された数字も「サンキュー」の語呂合わせ。おまけに「当事者限り有効」
とまで書いてあり、借りた本の間などに挟んで返すと、相手の人がニコッと
してくれるかも。
最近、娘とともにちょっと料理に凝っていて、ネットで新しいメニューを探しては、
珍しいものに挑戦しています。あまり時間のかかるものじゃなく、短時間で、
しかも身近な材料で作れるものがベスト。 料理本も読み物として楽しいものが、
たくさん出ていますね。その一つが、この『シェ・パニースへようこそ』(京阪神エル
マガジン社)です。 “カリフォルニア・キュイジーヌの母”と崇められる
アリス・ウォータースが15年以上前に出版した本を、新たな訳で復刊。
アリスが実際に建てたオーガニック・レストランを舞台に、娘のファニーの視点で
物語が進められ、役立つレシピも付いています。
ファニーは美味しいものが大好きで、好奇心旺盛で、お行儀なんて
気にしません。 つまみぐい、手づかみOK. 大事なのは、楽しんで
食べること! お店で働く人たちも、みんな自分の仕事にプライドを持ち、
美味しいものを作ることに一生懸命なんです。
一番わくわくする食事のシーンは、やっぱり大勢で集まった野外
パーティかな。 音楽が鳴り、ダンスを踊り、見た目も麗しい料理が次々に
用意され・・・、お喋りがはずんで、みんなとの距離がいっきに近づく
ひとときです。 これからの季節、こんなふうに外で食べるのも良いだろうな。
お食事には付き物のスプーン。これは、アンデルセン公園(千葉県・船橋市)で、
開園何周年かの記念で配られたアンデルセンのシルエット入りスプーンです。
4月はアンデルセンの誕生月でもありますね。アンデルセンの童話は、
親指姫とか雪の女王とか、絵のない絵本とか、日本でも知られる物語が
数多くありますが、中でも『裸の王様』が好き。 ラストで小さい子どもが、
「王様は裸だ」と真実を叫び、良識ありげな大人たちを笑い飛ばすところが
爽快です。 詐欺師の洋服屋に「正直者にしか見えない布です」と言われ、
王様も家来も、国中の大人たちも、「見える、見える」と口を揃え、
影も形もない服を褒め称える様子が皮肉っぽく、 皆がそうなると、
やがてそれが真実のようになっていくところに怖さがあります。なんだか、
ネット社会の現代みたいなお話。 あきらかに嘘のような話でも、ネットで
流布され、みんなが信じ込む瞬間っていうのがあり得るから。
「王様は裸だ」と言った子どものような、まっすぐな目で世の中を見て、
風潮に惑わされずに生きていくのは大切なことですよね。
花粉症の人には辛い季節ですが、桜咲く春、入学、入社、新学期、
それぞれに新しいステージを迎える春、
明るい未来を思い描いて、気持ちも新たに過ごしましょう!
2015年 4月
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