春はやっぱり良いですね、明るい気持ちになって。
まっ白なノートを開いた時のように、今なら新しい事を何か始められそうな・・・。
エネルギーが湧いてくる3月です。
靴屋さんに並んだ春色の靴に目を奪われて、思わず窓から覗き込む少女・・・。これ、
靴屋さんの壁に描かれた大きな絵なのですが、後ろ姿の立体感や、店内の様子など、
まるで本物みたいで見とれてしまいました。 少女が履く赤い靴は大人の借り物
でしょうか、ブカブカなところも可愛い。 オシャレに目覚める季節です。
その靴屋さんの近くにある文具を扱うお店で、素敵なカードを見つけました。表は、
シンプルな観覧車のデザイン。 観覧車は何度も乗ったことがありますが、一番最近
乗ったのは、大阪のビルの屋上にある観覧車。 ビルの高さの、更に上で回るので、
夜景の美しさを楽しむより、「怖い」という思いが強かったなぁ。
それはさておき、このカードを開くとーーー。
こんなふうに、いきなり立体が飛び出してくるのです。 レーザーカットされた観覧車の
繊細なこと! 薄いカードに、よくこれだけの立体が収まっているなぁと、びっくりします。
大切な人に贈りたい、ムードのあるカードです。
先月の中旬から、ムーミンのアニメーション映画が公開になっているせいか、雑貨屋さん
などではムーミングッズがたくさん並んでいますね。そういえば去年は、作者のトーベ・
ヤンソンさんの生誕百周年でした。 日本でもずいぶん昔から、ムーミンはアニメで
知られていました。
期間限定のムーミン・カフェには、映画のワンシーンを再現したラテがあると聞いて、
頼んでみたら、こんなにキュートなフローレンが出てきました。 ムーミンのお話には、
個性豊かな登場人物がいっぱい。 子どもの頃、アニメを見ていた時は、フローレンの
お兄さんのスノークが好きだったけれど、当時のスノークはウェーブのかかった
長い髪で、スノッブな感じが良かったっけ。
だけど今は短髪で、おまけに眼鏡をかけた真面目な兄に変わっているんですよね。
原作に忠実なのは短髪のほうで、ウェービーヘアは物語中で“裁判官のコスプレ”を
している時の、かつらだったそうな・・・。古いアニメは、その“かつら”のほうを
キャラにしてしまい、原作者に反対されたという話を聞きました。
カフェの片隅に座っていた巨大ムーミンぬいぐるみたち。みんな、ここで写真を撮って
いて、大人も子どもも笑顔でした。
丸っこいムーミンたちを見ていると、和みますよね。
寝る前のひとときに読んだ、心地良い本のご紹介。 イラストレーターの
高柳佐知子さんが空想のお店をいくつも描いて、一冊の本の中で、一つの
のどかな町を築きあげている『エルフさんの店』(亜紀書房)は、良い夢を見せて
くれそうな読み物です。
カンテラ屋さんとか、望遠鏡屋さんとか、はしご屋さんとか・・・。お店の様子が
絵と文で、こまごまと書き込まれていて、こんなお店が本当にあったら、この町に
泊まって是非、一軒一軒のぞいてみたい。
上のページは、リボン屋さん。 春のリボンが揃った店内は、明るい色にあふれ、
ガラス窓にリボンで描かれた英文字も凝っています。
この本は、三十年以上前に出版された高柳さんの二冊の絵本をまとめて、
再編成されたものだそうです。
あとがきに「ここにある小さなお店達は、世の中がどんなに変わっても、
つぶれたりする心配はありません」とあり、ホッとしました。
春の花が咲き誇る、町のお花屋さん。これは、
物語でなく、現実のお店ですよ。
良い事ありそうな春を後押しして
くれそうな『ふくろうお守り』。
友人が手作りしてくれました。
全部、細かいステッチで
刺繍してあり、本当に福が
ぎっしり詰まっている感じ。
来月、4月は恒例になっているBOOK展に、今年も参加します。
テーマは『モザイク』で、モザイクに関する本をセレクトして、ギャラリー内で
紹介、展示致します。 モザイクをモチーフにした創作物語の朗読会も
4月19日(日)に予定しておりますので、来月のHPで詳しく案内させてくださいね。
実家へ行ったら、こんなお雛様が母の手によって飾られていました。これ、姪たちが
幼稚園の頃に作った作品をアレンジしたらしい。今では彼女たちも、社会人。
仕事が忙しくて、3月3日の雛祭りなど思い出す余裕も無いかもしれませんが、
小さな手でこれを作っていた時代もあったなぁと、母や私はしみじみする3月です。
みんな、素敵に成長してくださいね。
2015年 3月
トップページへ
前回のエッセイへ
次回のエッセイへ