日々のエッセイ

      
      明けましておめでとうございます。
      2015年がスタートしました。 今年もときどき、このHPに遊びに来てくださいね。

                       

        今年は未年です。 ふわふわと暖かそうで、穏やかな感じの動物なので、今年1年も
      そのイメージにあやかって、平穏な年になるといいですね。


                      
      上の写真は、わが家にずいぶん前からある“羊の石鹸”で、使うと形が崩れていくので、
      置きっぱなしになっていたのですが、今年はこれを使ってみようかなぁ。


                          

          先日、実家の桐タンスの中に長年仕舞われていた、私の成人式の頃の振袖を、
       タイムカプセルのごとく、久しぶりに出してみました。(写真は私ではありません)
       「へぇー、こんな柄だったんだぁ」とか「帯は黒が入っていたと思ったのに」とか、
       いろいろ記憶と違うところがあり、よその人の着物のように見えたのですが、
       だんだんと自分がハタチだった頃が思い出され、「うん、これ。確かに、この着物!」
       と、しっくりきました。
        成人式の日は、朝早くから美容院でバタバタと髪を結ってもらい、午後は
       渋谷公会堂で“ハタチの想い”を綴った作文を、発表し(緊張したけれど、舞台から見た
       客席は、案外狭く思えたっけ)、夕方から祖父母の家へ晴れ着を見せに行った
       ような・・・。 初めて結いあげた髪がぜんぜん似合わなくて、当時撮った写真は
       「二度と見るまい」と封印したのさえ、今となっては愛しい思い出です。
        今年の成人式は12日ですね。 二十歳のみなさん、おめでとうございます!
       子どもでいたほうが気楽だって思う若い人が、昨今は多いみたいですが、大人というのも
       案外、良いものですよ。

                       
                           
 
      寒い冬に暖かな部屋で、コトコトお湯がわく音を聞きながら、ぼーっとした
      頭で読むのが似合いそうな本『北風とぬりえ』(マドラ出版)は、画家の
      谷内六郎さんの自叙伝的な絵物語です。 谷内六郎さんといえば、私くらいの年代の
      人なら「週刊新潮の表紙を描いていた人」として、独特の和洋折衷な絵が浮かんで
      くるのではないでしょうか? 一枚の表紙に、季節や幻想や小さな不安感を詰めこんだ
      暗めな絵と、その絵に添えられた情緒豊かなタイトルが好きでした。

                            
  
       中には、六郎さんの分身であろう“虫郎くん”の視点で描かれた物語が並んで
       います。時代背景は、昭和の初め頃でしょうか。
       上の挿絵には“お正月”というタイトルがついています。 お酒で大いに盛り上がって
       いる大人たちの部屋から、着物をまとった隣のおばさんが、ナフタリンの匂いを
       させながら虫郎少年のもとへやってきました。しきりに帯のあたりを探るおばさん、
       虫郎少年は「いよいよお年玉がもらえるぞ」と、内心大喜びなのですが、
       おばさんが帯から出したのは“ハナ紙”。 チーンと鼻をかんで、またお酒の席へと
       戻っていくというオチです。
       古いお話だけれど、今でもありそうなエピソードですよね。

                           
       ゆるキャラが大人気の日本ですが、今年も元気いっぱいなキャラクターが
       世の中に笑顔とゆとりをもたらしてくれるのでしょうね。  たまたま出掛けた場所に、
       お菓子のキャラクターが集合していて、お馴染みの顔がたくさん。
       ペコちゃんにカールおじさん、キョロちゃん、ぷっちょくん・・・。記念にカールおじさんと
       一緒に写真を撮ってもらいました。二人でVサイン。ずっと前からの知り合いみたいに
       写っていましたよ。

                          

       夕暮れの新宿で観た、ぬくもりある絵の展示。 クリップで、セーターの絵が
       無造作に飾られていました。こんなセーターがあったら、雪が降っても、外へ
       出掛けたくなるだろうなぁ。
                            

                       
           
       外へ出たら、寒い中にも、ところどころに春の気配。  お参りに行った境内には、
       もう梅の花が満開で、あたりが薄桃色に染まっていました。 花の開花で始まる
       2015年、なにか良い事がありそう、かな。
        
                   今年もよろしくお願い致します。                  
        
                                          2015年  1月

  トップページへ
  前回のエッセイへ
  次回のエッセイへ