2014年になりました。今年もよろしくお願い致します。 2014年のラッキーカラーは、
ピンクや、ゴールド、キャメルだそうで、今月のエッセイの背景も、それにあやかりピンクです。
今年のお年玉は、午年にちなんで、メリーゴーランド柄のポチ袋にしました。お正月だけれど、
洋風に。明るい夢を込めて渡しました。金額のほうは、例年どおり。
このご飯、写真だとお赤飯に見えるけれど、赤米なんです。種子島の赤米と黒米を
いただいて、赤米のほうをいつもの白米に混ぜて、炊いてみました。 このような
古代米を食べるのは初めてなので、炊き加減が難しいのかな、と思ったけれど、
普通にタイマー任せで、ふっくら柔らかく出来ました。 軽い歯ごたえが、また美味しい。
赤い色がおめでたい感じなので、1月の食卓に相応しいかな。
この古代米を送ってくれた友人と、トルコのライスプディングの話になって、そういえば
「ターキッシュ・ディライト」というお菓子があったなぁ、と思い出しました。C.S.ルイスの
『ライオンと魔女』の中では、瀬田貞二さんが「プリン」と、わかり易く訳してありましたっけ。
ライスプディングは、本当にお米をトロトロに煮込んで固めたもので、ほんのり甘いけれど、
物語に出てくる“子どもを誘惑する魅惑のお菓子”、ターキッシュ・ディライトは、日本の
求肥に似ていて、甘さが強め。
初めて原文で読んだ大学1年の頃、「ターキッシュ・ディライト」ってどんな味? と、クラスで
話題になったような。 懐かしくて、久しぶりに再読してみました、日本語で。 衣装ダンスの
奥に雪の森、冷たい鈴の音、近づいてくる立派なソリ・・・、今の季節なら、物語に自然に入って
いけますよ。
これは、最近買った電子メモです。五百円玉と比較すると、大きさがわかると思いますが、
文庫本よりちょっと小さく、手に持っても軽いマシンです。
フタを開けると、こんなふうになって、画面が出てきまして、
さらに、コンパクトのようにパタッと開くと、折りたたみ式のキーボードが現れる仕組み。
小さな小さなワープロといった趣です。画面の文字の色なども、ワープロそのもので、
パソコンに慣れた目には懐かしくて、和みます。 外出先で作った文章を、家に帰って
USBコードでつなげば、簡単にパソコンに取り込めるので便利。愛用しています。
飯田橋(新宿区)の駅前に、いつの間にか、こんなお城が・・・。 これは、牛込橋の欄干の
飾りで、お正月の空をバックに、のんびりと和の空気をあたりに漂わせています。
都会の、こんなお城に住んでいるのは、忙しく歩き去る人には見えない、小さな小さな
お侍さんかもーーー。
小さな人が住むお家の物語ーーーイギリスには『ペギーのちいさな家』(セーラー出版)という
ドールハウスを舞台にした可愛い絵本があります。 森にすむ人形・ペギーが冬の到来で、
どこか暖かな場所を探しにさまようのですが、世間は冷たい。 どの家もペギーを迎え入れて
くれません。 落胆して歩きまわるうち、丘の上に素朴な家を見つけます。 人の気配は
ありませんが、調度品はペギーのために誂えたようなサイズ。 「ここは私にぴったり!」と、
喜んで住みはじめるのです。
ペギーは、寒さにふるえるウサギも迎え入れ(自分が受けた冷たい仕打ちを決して繰り返さない
ところが、この絵本の良いところ)、気持ちのいい家で二人で仲良く暮らし、ハッピーエンド。
途中、絵本のページが折りたたまれた箇所がいくつかあり、それを開くと、ペギーが訪れた
それぞれのドールハウスの内部がつぶさに鑑賞出来る仕掛けです。 イギリスのアンティークな
インテリアも素敵だし、ペギーの持つピクニック・バッグやブランケットも上質で、
大人でも時間をかけて眺めたくなる絵本です。
私が参加している同人誌『15期星』では、毎年、会誌に綺麗なカラー口絵がつくのですが、
今年発行(5月)の号では、会員の秀城素子さんがコツコツと時間をかけて作り上げた
世界でたった一つのドールハウスが、その口絵を飾る予定で、今から楽しみにしています。
冬の晴れた空は、なんだか空気が澄んでいて、上野の子ども図書館の窓辺から、
スカイツリーがくっきり見えました。 まだ行ったことのないスカイツリー、今年はぜひ
行ってみたいなぁ。
私の2014年、丁寧に暮らす、をモットーに、毎日の生活を楽しもうと思っています。
衣食住、いろいろな面で、「ま、いいか」を止めて、「これが好き」という世界を広げていきたい。
幸せは、ある程度、自分で創る努力が必要でしょうから、今年は頑張ります!
良い年になりますように!
2014年 1月
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