12月に入ると,、どこの町もクリスマスの飾りであふれ、
きらびやかに見えるものですが、私の場合、恵比寿(渋谷区)の
町にバカラの大きなシャンデリアが点灯すると、「ああ、いよいよ」
と、クリスマスの華やかな気分が増してきます。
高さ5メートル、250灯ものライトで構成された、このクリスタルの
シャンデリア。初めて見たのは、もうずいぶん前だなぁと思ったら、
1999年の冬から毎年、恵比寿の町を飾っているようです。
ロマンティックですね。
ツリーも、本物のモミの木を使ったものあり、
真っ白な人工樹あり、緑の風船を積み重ねて木に
見立てたものあり・・・、飾りもリボンや人形、星に
ロウソク・・・など、多種多様。 ツリーウォッチングをしながら、
町を歩くのも今の季節だけの楽しみです。
今年はどんなクリスマスケーキを食べよう かなぁ?
写真は去年、食べたケーキです。丸太の形をしたブッシュ・ド・ノエルもいいし、ドイツの伝統菓子
シュトレンも食べてみたい・・・。と考えながらも、結局、毎年、丸い形のケーキを実家のみんなと
囲みます。“丸”は円満の象徴、来年も丸が似合う家族でいられますように。
ケーキには珈琲ですか? 紅茶ですか?
紅茶党の私は、紅茶の専門店を見つけると、芳しい香りに
誘われ、用事が無くてもついつい中に入ってしまいます。
今、飲んでいるのは、ミルクティーに合う茶葉を5種類、
詰め合せて売っているティーバッグ。アッサムやロイヤル
ブレンドの他に、キャラメルやチョコレートといった
フレーバーティーも入っていて、お茶の時間が楽しみです。
パッケージが本の形をしていて、飲み終わった後は、
カバー部分をそのまま、文庫本カバーとして活用出来るのも、嬉しい計らい。
紅茶専門店では、美味しい紅茶の他にも、ティータイムを
豊かにする物がいろいろ売っています。お砂糖も、その
ひとつ。これは、角砂糖ならぬ“天使の羽”砂糖。
カップのふちに取り付けられるようになっていて、
見た目も可愛いし、実用的。
12月はお砂糖にも、クリスマスらしい演出なんていかが
でしょう?
テーブルに飾る花を探していたら、思いがけない
ところに花が咲いていました。ここは文房具屋さん。
大輪の花や観葉植物の一本一本は、よく見ると、
ボールペン! 木製のペンたてに挿してある姿は、
植物そのものです。 お部屋のアクセントになりそうな
枯れない花、クリスマスのちょっとした贈り物にいいかも。
『ひみつの花便り』(国土社)の装画・挿絵を担当して
くださった高山まどかさんの個展に伺い、初めて
お目にかかれました。一冊の本を作る時、絵と文は
別進行なので、画家さんとお会い出来ないうちに
終わってしまうこともありますが、今回、直接お話が
出来て嬉しかったです。高山さんは、絵の雰囲気
そのままの、たおやかな人です。展示されていた
欧州民族衣装をまとう少女たちの絵も、音楽や
ささやき声が聞こえてきそう。 写真は、会場で売っていた高山まどかさん制作の「箱」。こちらもとても
キュート! ハコイリムスメというテーマで作られた小箱で、中には美味しいクッキーが詰まっていて、
フタを開けるとムスメが飛び出してくる仕掛け。ちゃんと後姿も描かれています。
後日、高山さんから届いたお手紙には、こんな
サプライズな似顔絵が! ずいぶん可愛く描いて
くださって、大事にとっておこうと思います。
クリスマス・シーズンだから、サンタクロースが出てくる
物語を読んでみたくて、開いたのが『サンタのおばさん』。
東野圭吾さんの作品で、文藝春秋から出ている本です。
全世界のサンタクロースが集まるサンタ会議に、
アメリカ代表としてやって来たのが、慣例を打ち破る中年
女性だったことから、会議は喧々諤々。各国の正統派
男性サンタたちは「女性がサンタ? ヒゲも無いのに?」と
難色を示します。だけど、おばさんはひるみません。
なぜ、サンタは男なの?
おばさんがサンタになろうとする切ない理由にジーンときて、
クリスマスの夜のハッピーエンドに心が温まる物語。
サンタのお話でありながら、家族のお話でもあるのです。
後半に出てくる
サンタ活動をして
いるおばさんの絵が好き。杉田比呂美さんの描く、おば
さんは優しくのんびりした感じで良いのです。この本を
買った12年前は、本にクリスマスカードが添付されて
いて、ちょうどこの場面がカードの絵柄になっていました。
今でも、カードは付いているのかな?
『夜の学校』(文研出版)が、佐賀県の第49回新春読書感想文コンクールの課題図書に
なっています。佐賀にお住まいの中学生の方々、冬休みに宿題を兼ねて、何か本を読もうかな、
と迷ったら、是非、ページを開いてみてくださいね。
それでは皆様、天使に祝福されたハッピーな
クリスマスをお過ごしください。
そして、素晴らしい2014年をお迎えください!
2013年 12月
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