古い形のかき氷マシーンを、旅先の町で見掛け、そういえば、もう
ずいぶん長いこと、かき氷を食べていないなぁと思いました。
シャカシャカした削りたての氷に、苺やメロンのシロップをかけて食べ
たら、さぞ涼しいだろうなぁ。今年はどこかで食べてみようかな、
なんて考えています。
下の写真は、オレオクッキーですが、小さいのと大きいのと、2タイプ。
小さいほうは、食べられるクッキーで、大きいほうは、実は保冷剤
なのです。 本物とそっくりな、お菓子型の保冷剤は、持ち歩いても
びしょびしょにならないし、冷たさは長持ちするし、毎年、愛用して
います。黒と白の色合いも、シックでしょう?
このところ、BGMとして部屋で流しているのが、GHIBLT meet JAZZ。
ジブリ映画で流れる有名なテーマ曲などを、ジャズ風にアレンジした
アルバムです。
アルバム・ジャケットや歌詞カードのイラストも、可愛い。
ジブリの映画は、映画館で観たのが一本きりですが、テレビ放映
されているときにチラリと見たり、娘が小さい頃、学校で挿入歌を、
習ってきたりしたので、ここに収められている15曲は、ほとんど
知っていました。 だけど、アレンジが変わり、歌声がつかないと、
なんて新鮮なんでしょう。 耳に心地良く、大人っぽく響きます。
このアルバム、先月、展覧会を開いたギャラリーでかかっていた
曲で、オーナーさんにタイトルを教えてもらい、繰り返し聴いています。
音楽に続いて、この夏、お気に入りの絵本を紹介します。
イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃に赤ちゃんが生まれて、
イギリス王室に関心を持った人も増えたのじゃないかと思いますが、
そんな方には、更に楽しんでもらえそうな『ROYAL PALACES of
LONDON』という、10センチ四方の絵本です。 題名の通り、
ロイヤル・パレスの様々な風景を再現した本で、ページをめくるうち、
ちょっとした旅行気分。
名所が立体になっていて、立派な門や馬車が飛び出してくる
仕掛け。 ファッション画のようなタッチが軽快で、写真とは違う
ガイドブックの趣も。 ロンドンの他にもパリやニューヨーク
など、シリーズで出ているので、この夏、旅行へ出掛ける時間が
無い、とお嘆きの皆さん、本で旅をするのも良いものですよ。
街の中の舗道で見た、小さな噴水がとても綺麗だったので、
写真に撮ってみました。夜の闇に、噴水の水が赤や青や緑に
変化していき、幻想的。 うちのそばじゃないので、しょっちゅう
見に行くわけにいかないのが残念です。
8月になると読み返したくなる漫画があります。こうの史代さんの
『夕凪の街 桜の国』(双葉社)という、広島の原爆をテーマにした
短編連作です。 原爆投下から十年経った広島で、つつましく暮らす
23歳のヒロインは、好きな同僚から告白をうけ、幸せな未来を描こう
とした瞬間、死んでいった人たちへの罪の意識に苛まれます。
どうして私だけが生きているの? どうして皆を助けられなかった
の? 私には幸せになる資格なんて無い・・・。
広島が舞台ですが、身内や大切な誰かを、不慮の出来事で
亡くした人にとって、ヒロインの苦しみは共通のものなのだろうと
察します。 東日本大震災によっても、自分の幸せを後ろめたく
思う人が生まれてしまったのでは・・・。
幸せをちゃんと喜べる日本であってほしいと思わずにはいられ
ません。
近所を歩いていたら、四つ角の街路樹に、スイカが実っていた?
木になるスイカが本当にあったら、びっくりしてしまいますね。
これは、定期的に産地直送の野菜市が開かれる場所を示す、
“目印”なのです。 駅からまっすぐ伸びた道の四つ角で、夕方に
なると、お勤め帰りの人たちが、このスイカの下に、たくさん
集まってきます。 採りたて野菜や果物は、やっぱり美味しいです
ものね。
先日、西武デパート内の本屋さんへ行き、本を買うためにレジに
並んだら、私の前に小学高学年くらいの女の子と、そのお母さん
らしき人が並んでいて、女の子の手には『夜の学校』が!
イベント以外で自分の本を買っている人を直接見るのは、
初めてなので、感激しました。
「買ってくれて、ありがとう!」と言いたかったけれど、
もちろん言葉にはせず、視線で感謝の気持ちを送りましたよ。
『夜の学校』(文研出版)は、“先生の勧める夏休み推薦図書”に
なっていて、本屋さんには、こんなパンフレットが置いてあります。
来月には、伝えたいメッセージを詰めた、新しい物語を
皆様にお届け出来る予定です。暑いけれど、夏の息吹を感じながら、
創作に励もうと思います。
陽射しに負けないくらい、明るい夏を!
2013年 8月
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