日々のエッセイ

        このほど、 新刊が出ました。
    『夜の学校』 (文研出版)です。絵は、佐竹美保さん。

          

        灯台の表紙が幻想的でしょう? 茜色に染まる空は、
    たそがれ時のようにも見えるし、かわたれ時のようにも
    見えます。 夜でもあり、朝でもあり・・・。どちらの時間も、
    物語の重要なシーンです。  あらすじなどは、
    こちらをクリックしてくださいね。
               『夜の学校』のご紹介



   
                   
        町は、どこもかしこも、クリスマスの飾りつけで、店先から、
    クリスマスソングが楽しげに流れてきます。 子どもじゃ
    なくても、ウキウキしてくる12月。

         
    サンタさんを、いたるところで発見。 うちには、しっかり
     サンタ服や、サンタドレスがあります。 もう十年以上前に
     買ったものだけれど、一年に一度しか着ないので、
     長持ちしています。
           

         赤鼻のトナカイっていう歌を、口ずさみたくなります。
     普段まわりからバカにされるような人でも、適材適所で、
     大活躍の場があるはず、という応援ソングでしょうか。 
     自分では欠点と思いがちな個性を、ちゃんと認めて
     ちゃんと褒めてくれるサンタのおじさんこそ、世の中には
     必要ですね。

          

           雪だるまも、冬には欠かせません。  子どもの頃に
     愛読していた『SNOOPY』という雑誌では、雪だるまが
     必ず三段重ねだったので、日本と形が違うのは、
     アメリカ人と日本人の背の高さのためかな、と思ったもの
     です。
     『あの子を探して』(愛育社)の中の短編、「クリーニング
     いたします」という物語では、雪だるまがファンタジーの
     世界への案内人になっています。

         
     大人でも、プレゼントは欲しいなぁ。
     安上がりだけれど、文房具なんか、もらうと嬉しい。
     12月は、お店のラッピングも、クリスマス仕様になって、
     開けるのがもったいないくらい装飾的にしてくれる
     ところが多いので、それも嬉しい。

            
     この間、友人から頂いた本。 村上春樹作品は、有名過ぎて
     読んでいないものが多く、これもその一冊だったのですが、
     この季節に読むと、ぴったりで、肩の力が抜けて、やわらか
     な気分になれました。 あらすじはーーー。
      頼まれた作曲の仕事が手こずるのは、呪いのせいだと
     指摘された羊男が、その呪いを解く旅に出かけ、変な人
     たちに出会い、破れかぶれになりかけた時ーーー。
      クリスマスのサプライズ! に遭遇するのです。
     ラストは、ちょっぴり、しんみり。佐々木マキさんの絵は、
     以前から大好きで、お話の世界の魅力が倍増。
    
          
     料理研究に熱心な夫が、珍しいものを買ってきました。
     『食用菊』です。 柿のなる季節に出回るので、
     「かきのもと」と呼ばれたり、見た目よりも食べてみると、
     思いのほか美味しいので「思いのほか」という名前も
     ついていたり。  本当に花そのものだから、
     どうかな?と思ったけれど、茹でて、だし汁で食べたら、
     「思いのほか」美味しくて、びっくり! そうめんみたいな
     感じでした。
          
     冬の飲み物として、最近、ちょっとハマっているのが、
     ウィーンのカフェなどで出てくるアインシュペナー。
     一頭だての馬車、という意味を持つ飲み物で、
     コーヒーと、甘くない生クリームを半々の量で、耐熱
     グラスに注ぎます。 デコラティブなコーヒーなので、
     クリスマスパーティにも似合いそう。

     
     珍しく風邪で声がまったく出ない日が三日間続き、
     電話に困りました。 喋って意思がすぐに伝えられる
     というのは、本当に便利なんだ、と実感。
       皆様、風邪には気をつけて。
               
                   2012年 12月

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