夏が近づくと本棚から取り出して、眺めたくなるのが、この小さな
フランスの絵本です。日本でいう童歌のようなものが、載っています。
本のタイトルは『Les Vacances』(ここでは『夏休み』というニュアンス
で使われています)』 6月あたりから、バカンスに入る国が、うらや
ましくなりますね。
色が淡くて、とても涼しげな絵。本にはカセットも付いているので、
フランスの子どもたちと声を合わせて、歌うことも出来るのです。
語学の練習用にと、ずいぶん昔に買ったものですが、この本を売って
いた本屋さんは、今も神楽坂(新宿区)にあり、時々、のぞいています。
ここはフランス? と勘違いするような店構えの本屋さん『欧明社』。
フランス語の本ばかり売っているのも、ここが『東京日仏学院』という
語学学校の敷地内だからなのです。
フランスのコミック『タンタンの冒険』のキャラクターが、ウインドウを
飾っていました。 円筒形の広告塔や石畳も、パリの町風。
この学校は、造形的にも、なかなか面白くて、建物は客船の形をして
います。そして『教室のアート』と称して、各教室の壁に絵が描かれて
いるのが素敵。
優しい感じの壁絵があったり、
わりと落ちつくモダンな絵があったり、
女の子の強い視線に眠気も覚めそう。
ウルトラマンだっているんです。
角に湧き出た謎の惑星・・・。
テラスには初夏の良い風。
ドアも、アート。 右の扉は、日の丸のイメージでしょうね。 こんなところで
勉強したら、フランス語も楽しく覚えられそう。
庭に続くガラス扉の貼紙は、なんて書いてあるでしょう? 冷暖房中に
つき閉鎖・・・といったところでしょうか。長いこと、フランス語をやってい
ないので、よくわかりません。 七十歳くらいになったら、またフランス語を
勉強したいと思っています。 中学生を過ぎたら、若くても老人でも、
語学習得能力は変わらないらしいので。
庭に落ちていた、白い風船。そういえば、『赤い風船』というフランス
映画がありましたよね。
神楽坂という町は、小さなフランスと呼ばれるくらい、それらしい構えの
店が何軒もあります。たとえば、パン屋さん。
たとえば、シャポーの店。夏にふさわしい、カンカン帽が売っていました。
手作りのパンプスなんて、素敵ですね。
こんな細工の扉も、日本ではあまり見かけません。小さなフランスを
歩いてみると、いろいろ発見があり、すぐに一万歩くらい歩いてしまい
ます。 良い運動になったかなぁ。
ところで、雨の多い6月。お家の中で退屈しのぎに塗り絵でも。大人の
塗り絵がずいぶんたくさん、本屋さんに並んでいますね。 下の写真は、
子どもたち向けの塗り絵『おしゃれノート』渡辺直樹(絵)コクヨ(発行)。
私も子どもの頃に塗り絵を楽しんだけれど、今どきのものは大人も
参考になるくらいファッショナブルです。
塗り絵のページも、大部分が最初から色がついていて、白いところに、
思い思いの色を足していく感じ。ファッション紙のグラビアみたいな
絵柄です。
この塗り絵ノートは、着せ替えも付いていて、アイテムがいっぱい。
靴やバッグやカチューシャなど、細かいものも何十種類もあって、
これで遊ぶ子どもたちは、さぞオシャレな女性に成長するだろうなぁと
思わせます。
昔ながらのドレスとか、
現代風なエクステも豊富。気分に合わせて髪型を自由にチェンジ。
今しがた雨が降ってきたので、私もこれで遊んでみようと思います。
今の子どもたちに負けないくらいの、素敵なコーディネートが出来る
かな?
2012年 6月
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