日々のエッセイ

   
    2012年、良い年でありますように。
  年頭に部屋の模様替えをやりました。大きな白い本棚を壁に
  作り、ちょっと図書館風に。探す本がすぐ見つかるので便利になり
  ました。
       
  今年は辰年。昇り竜のごとく、勢い良く上昇気流に乗りたいものです。
  上の竜は、目黒雅叙園(東京・目黒区)の装飾画。波から生まれた
  ような青い色が綺麗です。この和風なホテルは、トイレが面白い。
       
  普通、ひっそりしているはずのトイレですが、入り口がまず、こんなに
  絢爛。中に入ると、川まで流れ、橋を渡って個室に向かいます。
       
  奥に三つ並んでいるのが個室。中も広いし、ゆったりしたメイク・
  スペースもあるので、トイレ見学だけでも価値がある?
  
  お正月には、このホテルで、源氏物語の衣装展をやっていました。
    
  去年末に公開された映画・源氏物語の登場人物たちが纏った
  衣装が、このホテルの昭和初期に作られた百段階段の各小部屋に、
  シーンごとに飾ってありました。源氏物語といえば、高校でも大学でも、
  みっちり学んだ古典名作。原文の他にも、高校生の頃にはドラマや
  漫画を見たりして、親しんできました。今も、小学生向けのライトノベル
  になった源氏物語が、本屋さんには何種類も売り出されていますね。
   誰からも愛される光源氏が、少し年をとり、妻にした女三宮が
  若い笛の名手の男の子どもを生み、因果応報を切々と感じる
  展開が好き。光源氏も人間だなぁと思えてきます。
        
  この日、目黒の行人坂を歩いていたら、遠くに富士山が見えました。
  東京の都心からも、時々、富士山が見えるんです。写真だと茶色い
  マンションの左上にぼんやり写っているのですが、実際にはクッキリ
  眺められ、なんだか晴れ晴れしい気持ちになりました。初夢に富士山を
  見ましたか?
         
  今年のお年玉は、こんなポチ袋を使ってみました。ショートケーキです。
  美味しそうだったし、和風じゃないモチーフが新鮮だったから。

       
  コタツにみかん、は日本の冬の定番ですが、みかんの皮を上手に
  むいて、新巻鮭を作ってしまおうという楽しい本があります。
  あたらしいみかんのむきかた(小学館)という本で、主人公のレトロな
  風貌のむきお君が、鮭だけじゃなく、鳥とか海老とか、様々な
  むき方のワザを紹介しています。
       
  上の手順でむいていけば、あなたにも新巻鮭が作れます。私は
  試したことがないけれど。
  
        
   赤い実をたくさんつけた木が、色の少ない冬の空の、
   良いアクセントになっていました。
   大いに実のある2012年にしたいですね。
   今年もよろしくお願いいたします。
                      2012年1月

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