普段は通らない道を歩いたら、小さな菜の花畑にぶつかりました。
いつの間にか、もう菜の花の咲く季節になっていたんですね。
元気のいい黄色が、春めいた活気をあたりに振りまいていました。
2月は受験シーズンですね。大切な試験日を、ドキドキしながら
待っている人も、たくさんいるでしょう。そういう子どもたちを、
ハラハラしながら見守っている家族や先生も、同じ数だけいるの
でしょう。 じゅうぶん勉強して、実力を信じていてもーーー、
やっぱり“お守り”にすがりたくなる2月です。
お守りは、神社仏閣で売っているものとは限りません。上のカードは、
印刷博物館(東京・文京区)で貰えるものです。すっきりしたデザインで
パスケースにぴったりのサイズ。 ご利益を信じて、気軽に持ち歩く
のもいいかもしれません。
町中に巨大な“お多福”が浮かんでいるのを発見!
亀戸天神(東京・江東区)へ向かう道で、微笑んでいました。
裏の面は、鬼ではなく天狗です。骨董品屋さんの看板なんですが、
町行く人たちに福を分けてくれるみたいで、こちらも思わず笑顔に
なっていました。
2月3日の節分を過ぎてからが、本当の年明けと聞きますが、
年頭に掲げた抱負は、どのくらい実行出来ているでしょうか?
私は”とにかく歩く”というのが、今年決めたことの一つです。
目標は、一日一万歩。 去年までは少しの距離でも、ハンドルを
握ってしまいましたが、今は、歩く、歩く、歩く・・・。
ピンヒールでもブーツでも、両手に荷物を抱えていても
歩く、歩く、歩く・・・。
歩くうちに身体は暖かくなってくるし、物語の構想もまとまったり
するものです。
テクテク歩きのお供は、この万歩計。おととしのクリスマスに
姉から貰ったものです。必ず毎日、というわけにはいかないけれど、
私にしては順調に一万歩を刻んでいると思うのですが・・・。
昨日、読み終わったばかりの一冊を、ご紹介。
“夜のパパ”。なんだか意味深なタイトルですが、スウェーデンの
人気作家による児童文学作品です。 日本では、しばらく絶版に
なっていたのですが、ブッキングで復活して、また読めるように
なりました。
物語は、未婚で夜勤のママが、一人娘のために“夜の留守番”を
新聞広告で募集することから生まれます。 見知らぬ若い男に
小学生の女の子を預けるなんて、日本ではクレームがつきそう
ですが、それは置いておいて。
二人は夜のひとときを、お互いに邪魔しないよう気を配りながら、
心を通わせていきます。 子どもっぽい面が残る夜のパパが醸す
無邪気さと、、大人ぶって理屈を並べる少女が漂わす無邪気さ。
それはとても質が似ていて、年齢を超えて掛け替えの無い仲間に
なっていくのです。
勝気でしっかり者の少女が内包する、二人暮らしの寂しさや、
学校でのいじめの辛さが、“夜”の優しさに気を許し、吐露され
発散されていく様子が、詩的に描かれています。
挿絵は、作者の旦那様だということ。文の雰囲気に、よく似合って
います。 夜は自分を見つめ直す時間。、湧き起こってくる寂しさや
心細さを受け止めてくれる存在が、そばにいてくれたらーーーー
人は元気に明日を迎えることが出来るのでしょう。
なにも“ 夜のパパ、”じゃなくたっていいんです。夜のママでも、
夜のおじいちゃん、おばあちゃんだって構わない。子どもたちの
本当の気持ちを聞き取れる大人になることが、私たちに求められて
いるのでは?
最近買った時計は、おもちゃっぽさが可愛い腕時計。子ども用らしい
のですが、ベルトも長くて、買っていくのは圧倒的に大人だという話
です。私の住む町の、オリジナル・デザインという点も、なんだか
愛着が湧きます。
「時は金なり」 さっき道路で擦れ違がった車の上に、こんな
ことわざが書かれた看板と丸時計が、タクシーのマークのように
掲げられていました。 まさに、時は金なり。寒いからって、
ダラダラしてちゃいけませんね。
2011年2月
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