3月に仕事を辞めたので、それまで職場で使っていた個人所有のパソコンも持って帰りました。長年のホコリや汚れがありましたので丁寧に掃除しました。パソコン本体は吸排気のための格子部分や内部のホコリを吸い取り、何度か拭いて完了です。モニターも同様です。やっかいなのはキーボードでした。
掃除を終えてから朝日新聞に「PCキーボードは便座より不潔? ばい菌、英誌が調査」(朝日新聞 2008年5月11日)という記事が出ていました。当たり前のことだと思うのですが、おじさんはトイレの後はきちんと手を洗いますし、キーボードは「ちょっと一工夫 キーボードはどこ(1)」<2002年7月30日>でも紹介したように引き出しに入れていたので、給食を食べる時にパンくずをキーボードに落とすということはありませんでした。それでもキートップの側面はほこっていますし、隙間にはホコリだけでなく髪の毛なども落ち込んでいます。
それでキートップを全部はずして掃除しました。これまでも何台か掃除したのですが、キートップの隙間に薄いヘラ状のものを差し込んでこねるようにするとはずれます(少し乱暴な方法かもしれませんが)。その状態でキーボードにたまったゴミやホコリを掃除機で吸い込みます。その後、竹串や綿棒などを使ってこすればかなりきれいになります。
キートップは水洗いして乾かしますが、裏側にある四角い隙間にたまった水はなかなか乾かないので、一つずつ振り払いました。後は元通りキーボードに差し込めば完了です。が、キーボードによって配置が違うのがあります。一番最初にキートップを外した時は、パソコンを起動してキーを押しながら差し込む位置を確かめました。それからは、キートップを外す前にデジカメで撮影するようにしています。
これで新品同様、とはいきませんがとてもきれいになりました。そこで、メインに使っているパソコンのキーボードも同様に掃除しました。
ところが、キーが打ちづらいのです。普通のキーはそれほどではないのですが、シフトキーやキャプスロックキーなどの横に長いキーが引っかかって一度では押し切れないのです。
写真のように、キーボードの四角い穴(写真の右側)にキートップの四角い支柱(?)を差し込んでいるので、キーの中心を押すと問題はないのですが、左右の端の方を押すと、穴に支柱が接触して抵抗が生じているようなのです。
これまでに掃除したキーボードも、職場から持って帰ったキーボードも特に問題はなかったのに、メインのキーボードだけが引っかかるのです。何か部品がなくなったわけではありません。支柱の部分が割れているわけでもありません。
ふと気がつきました。メインのキーボードはキートップを洗う時に少し洗剤を使ったのです。支柱には元々グリスが塗ってあって、洗剤で洗ったためにそれが落ちたのではと。
そこでインターネットで、「キーボード 掃除 グリス」をキーワードに検索すると色々と書かれていました。ほとんどのページに共通していたのは、グリスは模型店で売っているプラスチック用のものがいいということです。しかも具体的な名前としてタミヤのグリスが書かれていました。
早速模型店に行って購入し、いくつかのキートップで試してみると、それまでの引っかかりがウソのようになめらかに押せるのです。それで、全てのキートップにグリスを塗ると洗う前よりずっと楽に打てるようになったのです。
キートップを洗わなくても、長年使っているとグリスの効きが薄れてキーが重くなっていたのかもしれません。もしキーが重くなったとか、キーの音が大きくなったとか感じたら、グリスを塗ってみると解決するかもしれませんよ。