ビール工場での試飲の方が うまいわけ

2006年9月29日

先日PTAの研修旅行で、愛媛県西条市のアサヒビール工場の見学に行って来ました。もちろん見学の後は同じ建物にあるアサヒビール園で昼食です。3,150園でジンギスカン食べ放題の飲み放題です。

実は2年前にもビール園に行ったのですが、そのときは工場の見学はしませんでした。今回また行くことになったのは工場見学の後のビールの試飲が目的だったような気もします。

PTAの役員さんや教員にもビール工場で試飲をしたことのある人が何人もいて、「あの試飲のビールがおいしい」「ビール園のビールとは比べものにならん」ということをよく聞いていました。

おじさんは2年前も含めて3回ほどこのビール工場には行ったのですが、見学はしたことがありませんでした。当然試飲も未経験でした。でも、同じ工場で作っているのだからと思って「試飲もビール園のビールも同じでしょう」と言うと、その度に「試飲のビールは違う、断然うまい」と言われました。

当日は10:30頃に工場に着きました。おじさん達の見学は11:00からでしたの、売店を眺めたりしながら時間をつぶしました。担当の女性に案内されてまずビールについての映画を15分見ました。それから工場見学でしたが、日曜日だったので機械は動いていません。途中DVDなどを見ながら40分で、工場を一巡りです。

見学が終わりやっとお待ちかねの試飲です。テーブルとイスが並んだ食堂のような場所に案内されて、ビールをもらいます。テーブルにはそれぞれにクラッカーの小袋がありました。

早速乾杯

「うまい!」

ここでは20分間飲み放題です。レギュラー缶の2/3くらい入るグラスでしたが、皆すぐにおかわりに行きました。ビールはスーパードライと黒生、ソフトドリンクも何種類かあったようでした。つまみはクラッカーの他に、鴨の燻製、干し肉、チーズが一切れずつ配られました。これでも無料なんです。おまけに、案内の女性がビールの注ぎ方まで実演してくれました。

その女性にビール園のビールと試飲のビールは違うのかと尋ねました。「まったく同じビールです」との答えでした。でも、その後で飲んだビールは何とも思わなかったのに、試飲のビールは確かにうまかったのです。

皆が試飲ビールの方がうまいと思っていたのは、そういうつもりで飲むからということもあるでしょう。でも、おじさんのように疑って飲んでもうまかったのです。

試飲のビールを飲むためには見学しなければならないのです。おじさん達は高知からバスで出かけて、工場に着いてから30分も待ってからの見学です。15分の映画を観て、40分の工場見学、そこで見たうまそうなビールの色、泡、音までもが頭の中を駆けめぐっているのです。試飲会場で手にしたビールがうまくないわけはありません。

ビール園のビールも前に行ったときはうまいと思って飲みました。この時は少なくても2,3杯のビールを飲んでいます。空きっ腹で、目の前にはジンギスカンがあります。ビールよりもまず肉という思いが強かったはずです。また、時間は90分間です。試飲の20分間と違い、ゆっくり飲めるという思いが余計食べる方に気を向けたのかもしれません。

そんなこともあって、試飲のビールの方がうまいと感じるのではないかと思いました。労働の後の一杯の水が一番うまいと言った王様の話と同じことなんでしょうね。

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