家を建てるなら

〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

床材は柔らかさを優先しました

2014年7月31日

家を建てるまで住んでいたアパートは異動が決まってから慌てて探しました。通勤にも便利で街にも遠くなく、ほんの少し入っただけなのにとても静かな場所にありました。しかも新築で間取りも使いやすく快適に暮らせました。

そのアパートに友人を招待してリビングに案内するまでの間に、多くの人が「何か違うぞ」と思ったようです。部屋の構造ではなく材質が影響していることです。そしてそれば暮らしやすさにも結びついていました。

それは床の材質です。見た目は普通のフローリングなのですが、柔らかいのです。と言ってもグニャッとするような感じではなく少しだけフワッとする感じと言ったらいいでしょうか。

板の上に厚さ数ミリのウレタン状のものを貼って、その上をビニールで覆っているように思えるものです。指で押すとへこむ感じがあります。歩いても柔らかく感じます。

ところが1階の部屋はそれとは違う普通によく見かけるフローリングでした。2階だけに使われているというのは階下への音の影響を考慮してのことだと思います。

足音だけでなく、イスを動かしたり、荷物を置いたり、何かを落としたり、そんなときにも効果があったと思いました。それ以上に安心感があったのはグラスを倒したときでも割れにくかったと思えたことです。

モデルハウスを見に行ったときに色の濃い重厚な感じの床の家がありました。説明してくれた中年の男性は、この色合いと傷の付きにくい堅さからこの床材を選ぶ人が多いと言っていました。

我が家は桧のフローリングにしました。貼り合わせたり樹脂を塗りつけたりしていない、桧を床板用に加工しただけのものです。桧の柔らかさがそのままなので、5年も生活するとテーブルやイスの周囲には細かい傷がいっぱいついています。

日の当たるところとそうでないところでは色もずいぶん違ってきています。でもそんなことは全く気になりません。それよりも肌に感じる柔らかさと、万一転倒した場合に衝撃を和らげてくれるかもしれないという安心感を優先しているからです。

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