冷却塔清掃点検~cooling tower cleaning and inspection work~
冷却塔清掃点検Cooling tower


冷却塔(れいきゃくとう)とは、水等の熱媒体を大気と直接または間接的に接触させて冷却する熱交換器の一種で、特に屋外に設置するものを指します。
主に開放型と密閉型があり、開放型の場合は水が蒸発するので補給水が必要であり、下部に溜まった水が少なくなれば自動的に補給されるようになっています。 そしてこの水が循環する間に腐ったり、藻が発生する事もあるので防腐剤や防錆剤等の薬品を投入する必要もあります。 また、冷却水の中で藻類や原生動物が繁殖すると、これらに寄生する通性細胞内寄生性菌レジオネラの繁殖環境を形成し、熱交換時に発生するエアロゾルによってレジオネラ症の感染源となる事があります。
レジオネラは、レジオネラ属に属する真正細菌の総称であり、グラム陰性の桿菌です。 レジオネラ肺炎等多くのレジオネラ症を引き起こす種を含み、レジオネラを含んだエアロゾルが人に吸入されると、レジオネラは肺胞に到達し、そこで肺胞のマクロファージに貪食されます。
この様な事から、レジオネラ菌の発生には特に気を付けなければならず、法令(建築物環境衛生管理基準)に従い冷却塔及び冷却水の定期的な点検・清掃等が必要となります。
■こちらの写真は、一般的な大型の開放冷却塔で、冷却塔の内部は冷却水が循環しており、定期的な水の入れ換えや薬剤処理を行う等の維持管理が必要です。