夜着の上に厚手のローブを羽織って、店内の卓のひとつに付いていたレオナは、背後に響いた足音に気付いて、広げていた書物から顔を上げた。
卓の上では小さな明かりが揺らめき、儚い火が床に細く優美な陰影を伸ばしている。振り返りもせぬまま、レオナは言った。
「眠れないのかい?」
呼び掛けた唇が、続いて穏やかな笑みを象る。
「……だろうね、あたしもだよ。いつもなら忙しく立ち働いてる時間だ。習慣ってのは存外強いからね、寝ようったって無理な話さ。まったく……ぐうぐう寝ているロウエンが羨ましいよ」
「ロウエン殿は昼前から料理に励んでおられましたから」
「違う違う、あの娘はね、睡眠不足なんて繊細な代物とは縁がないの。何処でも横になれば眠くなる質なんだよ」
背中越しに、青年が静かに笑う気配がした。奇妙に感じ入った調子で彼は呟いた。
「足音だけで、わたしだとお分かりになるのですね」
「分からないと思うかい? ロウエンの騒々しい歩き方と、どうやったら間違うか……逆にこっちが聞きたいね」
そこで初めて振り返ったレオナは、知らず目を瞠った。
闇色の長衣、細身の剣。覚えのない姿ではない。店の裏に転がっていたとき、そして白騎士を退けたときも、カミューはこの服を着て、剣を携えていた。
けれどレオナを驚かせたのは、そこに紛れもない決意の色が窺えたからだ。
直感だった。彼は去ろうとしているのだ、と。
「……行くのかい」
低く問い掛けると、炎色にも似た琥珀の瞳が微かに見開かれ、次いで情愛を滲ませた。はい、と短く返して一礼する。
「ロウエンには会っていかないの」
「お起こしするのは躊躇われます」
言い差して、カミューはひっそり言い添えた。
「それに……もし引き止められたら、振り切る自信がありません」
「あたしは引き止めないと思っているのかい?」
「……レオナ殿は、少なくともロウエン殿より、わたしという人間を知っておいでですから」
───復讐のためにマチルダに来た。
既に騎士を一人殺し、今なお敵を残している。
けれど、その実子に恋心を抱き、復讐との狭間に立たされ葛藤を続けている───
そんなカミューの事情を、ロウエンは知らない。自分に話したのだから、その気になれば直接ロウエンに語るだろうと傍観していたが、結局カミューはそうしなかったらしい。
打ち明けたところでどうなるものでもなし、相手がロウエンでは、言ったが最後、駆け落ちの手助けをすると勇み立ちそうだ。黙したのは、だから、先を焦りたくない心情の現われなのだろうと考えていたレオナだったのだが。
「……それにしたって、随分と急だねえ」
カミューは、申し訳ありません、と頭を下げた。そして、片手に握っていた紙束をそっと差し出した。
「受けた御厚情には及びませんが、わたしに出来ることはこれくらいしか……」
「これは……レシピ?」
「はい。使えるものがあれば良いのですが」
譲り受けた紙面の厚みを一瞥し、パラパラと捲りながらレオナは小さく溜め息をついた。
「一日二日で書ける量じゃないね。そんなに前から決めていたなら、どうして───」
言ってくれなかったのか、と口にし掛けて、だがレオナは急いで首を振った。
「ああ……駄目だね。人の事情には口出ししない、それが酒場の女将の鉄則なのに。でもね、カミュー……あんたは身内の括りに入れてたつもりだよ。今も、これからだってそうさ」
だから、と弱く続ける。
「ひとつだけ聞かせて。どうするか、決めたのかい?」
立ち上がり、卓に寄り掛かって青年を見据える。
「今もまだ、親御さんの仇を討つ気なの?」
胸苦しい沈黙が暫し続いた。
卓上の脆い光に照らされた俯き加減の顔は、泣き出しそうにも、微笑んでいるようにも見える。やがてカミューは弱い息を吐いて、ゆるゆると顔を上げた。
「前にレオナ殿は言われましたね、わたしが本当に許せないのはわたし自身なのだろう、と。多分そうなのだと思います。復讐は虚しく、意味がない───けれど、わたしには一つだけ意味があった。死んだ人たちの無念を晴らせば、何も出来ぬまま一人生き延びた自分が救われると思いました」
でも、と更に小さくなった声が続ける。
「───苦しかった。誰に強要されたでもなく、自分で決めてここまで来たのに、苦しくて堪らなかった。仇の騎士を殺したときでさえ……」
幼い「弟」にまで容赦ない一閃を浴びせた男を葬ったとき、歓喜は沸かなかった。感情が枯渇したように骸を見下ろすしかなかった。
残るは一人、考えられたのはそれだけだ。
人ひとり殺して、何と冷たく凍った心か。あの優しい人たちに育まれて、最後に残った自分がこれか。
そんな嫌悪に苛まれていたのだとカミューは語った。
「……生きる理由でした。ずっとそう信じていた。恨みと共存することで、わたしは自分の生に意味を見出してきたのです。けれど……この街で出会った人が、別のわたしを見てくれた」
「例の娘さん、……だね」
すると彼は、仄かな苦笑を浮かべた。
「だけ、ではありません。その周囲の人々、昼間お訪ねしたレディ、そして無論レオナ殿やロウエン殿も、復讐心に染まった醜いわたしではなく、そう在りたかったわたしを見てくださった。だからもう終わりにします。恨みではなく、今度は情を道連れに進みます」
「カミュー……」
長い苦悩の末に、青年が遺恨を捨て去るというのだから、ここは手放しで喜んでやっても良いところの筈だ。
なのに、不思議と心が浮き立たない。
柔らかな笑みを湛えるカミューは、確かに何かを乗り越えたように映る。けれど、ならばどうして笑う彼に明るい未来が感じられないのだろう。
レオナは考え込みながら、しどけなく腕を組んだ。
「……行く当てはあるのかい? また何処かの庭先で引っ繰り返るようなことはないんだろうね?」
はい、と微苦笑が応じる。
「娘さんはどうするの。連れて行くのかい」
今度はカミューも破顔した。
「それは出来ません。大切なものを多々持つ人に、それを捨てろとは言えません。何より……好きだとも告げずに姿を眩まして来たわたしですから、今も同じ気持ちでいてくれるとも思えませんし」
聞くなり、レオナは表情をきつくした。
「女心ってやつを、少しばかり侮っていないかい?」
「女心……ですか?」
「仇の娘にも拘らず惚れたんだろう? その娘のために、仇討ちを躊躇ったんだろう? そういう必死な想いってのはね、相手にも伝わるものさ。その娘だって、簡単に忘れたり、諦めたり出来るもんか。きっとあんたを待っているよ。今すぐにとは言わない、だけどいつか……いつか気持ちの整理がついたなら、そのときには迎えにいっておやりよ」
カミューはまたしても沈黙した。目を細め、眩しげにレオナを見詰めて頷いた。
「……そうですね、そう出来たら、と……思います。お世話になりました、レオナ殿。あのとき御二人に拾っていただかなければ、今もわたしは妄執から抜け出せないまま、闇の淵を彷徨っていました。本当に……感謝しています」
───ふと。
伸びた手が、レオナの肩にそっと触れる。端正な白い顔が近付き、はっとしたときには温かな唇が頬を掠めていた。
刹那の接触に驚いて固まったレオナに、カミューは「御元気で」と囁いた。そこで漸く我を取り戻して、半ば無意識に呼び掛けていた。
「お待ち、カミュー。忘れたのかい? 今夜は外出を控える決まりの日で───」
「だから良いのです。人に行き合わずに往来を歩けますし」
でも念のため、と裏口の扉へと進むカミューを、どうしても留め置かねばならない不可解な焦燥に駆られる。
「ねえ……、やっぱりロウエンに会ってお行きよ。知らないうちに出て行かせたと、あたしが文句を言われちまう」
「声は掛けたけれど目を覚まされなかった、とでも御魔化しておいてください」
軽い、朗らかな答え。レオナが途方に暮れたところで、不意にカミューが振り返った。
「ああ、……そうだ。明日の即位式、御二人は行かれるのですか?」
唐突な問い掛けが思考を麻痺させる。意図を探る余裕もなく、彼女は返した。
「式に呼ばれているのは区長や偉い人だけだよ。式が終わった後の行進くらいは見に行こうか、とロウエンと話していたけど……」
「そうですか」
カミューはにっこりした。
「見物でごった返すでしょうから、どうぞ御気をつけて。それでは失礼します、レオナ殿」
そのまま幻のように勝手口の先に広がる闇へと溶け入った青年を、扉が閉じ切る瞬間まで、レオナは呆然と見送るしかなかった。
何かが警鐘を鳴らしている。
長年、多くの人間を見てきた女の経験が微かな声を捉えている。このまま行かせてしまって良いのかと、内なる囁きが、しきりにレオナに問い掛けていた。
けれど、ひとたび決意した人間を引き止めるだけの理由がない。追い掛けて、「行くな」と言えるような間柄でもない。短い付き合いではあったけれど、それなりに良い関係だったと思うし、随分と心情を話すようにもなった青年。
それでも彼は、最後の一線にだけはレオナを踏み込ませなかった。何事かを胸に秘めたまま去った、何故かそれだけは強く感じられるレオナなのだ。
堪らず、階上を見遣った。
ロウエンを起こして話してみるべきか。
だが、自分でも訳の分からぬ不安を、どう説明すれば良いというのか。
くちづけられた頬に手を当てて、ふらりと椅子に腰を落とす。
思いがけない情愛の仕草に虚を衝かれた。
元気で、と言った瞳が、あまりに静かで、穏やかで。
どうして彼は、あんなにも───
半身を捩って、未だカミューの消えた勝手口に目を向けていたレオナは、だから突然叩かれた表戸にぎくりとして、反射の速さで振り返った。
最初の数度は遠慮がちだった音が、加速をつけて強くなる。掠れた喘ぎ声が加わったところでレオナは弾かれたように立ち上がった。
「姐さん、レオナ姐さん……ロウエン、寝ちゃってるの? お願い、開けて」
小走りに駆けて扉の閂を外した途端、倒れ込んだ娘を抱き止め、既視感に襲われながら外を窺い見る。
「またなの? あいつがまた来たのかい?」
抱えたレオナをも引き擦る格好で、ずるずると膝を折った若い娼婦は、虚を衝かれた顔で瞬いて、急いで首を振った。
「ち、がうの……ずっと閉じ篭っていたから、急に走って息が……」
一緒になって床に座り込みつつ、今いちど往来の左右に注視を払ったレオナだが、日頃の騒然とは打って変わった静寂に支配された石畳が続くばかりで、見渡す限り人影はない。
「しっかりおし、水を持ってこようね」
そう告げて身を起こそうとしたレオナの手を、驚くほど強い力が握って止めた。
「あの人は? 姐さん、カミューさんはまだ居る?」
「行ったよ、少し前に」
答えてから、僅かに眉を寄せる。
「……あんた、知ってたの?」
「夕方、お店に来てくれたの。ロウエンの料理を届けてくれて……そのとき聞いたの、今夜ここを出て行くって。あの人が帰ってから、あたしずっと考えてた。考えれば考えるほど気になって、どうしてももう一度会わずにはいられなくなったの。だけど……馬鹿ね、ちゃんと食べてなかったから、出掛けに眩暈起こしちゃって、旦那さんに休めって怒られて……こんな時間になっちゃった。どうしよう、姐さん。間に合わなかったわ」
箍が壊れたように語り続け、終いには泣き声になった娘に呆気に取られ、レオナは宥め目的から彼女の両頬を軽く一叩きした。
「ほら、落ち着いて。順を追って話してくれないと分からないじゃないか。気になることって何? カミューに話があったのかい?」
覗き込むレオナの眼差しに、娘は幾度か瞬いた。そして、束の間の自失が解けるにつれて、深く項垂れていった。
「……あの人、自分を「冷たい人間だ」みたいに言ったの。あんなに優しくて、あたしにまで気を遣ってくれて……なのに、「道を外した人間だ」って、悲しそうに笑うのよ」
脈絡のない呟きを、レオナは辛抱強く聞いた。こういう不安定な状態の人間を急かしても、思うように話が引き出せないのを知っているからだ。
「姐さん……あの人の恋人の話、聞いたことある?」
「……少しだけ、ね」
「あたしにも話してくれたの。きっと何気ないお喋りで、あたしの気分を変えようとしてくれたんだと思うけど……その人のことを話しているとき、あの人はとても幸せそうだった。本当に好きなんだ、って羨ましくなるほどだったわ。周りに反対されてるみたいだったから、逃げちゃえば良いって言ってみたの。でも……駄目なんだって。その人の手を取ったら自分が許せなくなるから、って」
───自分が許せない。
その一節が、ドキリとレオナの胸を泡立たせた。
「あたしね、あんまりあの人が自分を酷い人間みたいに言うから、「あなたは優しい人だ」って言ったのよ。そうしたら、「そう言ってくれて嬉しかった」って……笑うあの人が、何だか……何だか───」
そこで娘は縋るようにレオナの腕を掴んだ。
「初めて会ったとき、男の人なのに、何て華やかな人だろうって思ったわ。何処に居ても目を引く、一瞬で目に焼き付いちゃうくらいに強くて鮮やかな印象を持つ人だと思った。だけどね、姐さん……今日のあの人、あたしが知ってた筈の人じゃなかったのよ。勿論、優しくて良い人なのは変わらないんだけど、何て言うか……ひどく影が薄かったの」
突き刺さるような一言だった。
それだ、とレオナは天啓に近い感覚に戦慄した。
影が薄い。生気に乏しく、消え入りそうな印象。
笑っているようで泣いて見える、奇妙に輪郭のブレた青年の面差し───
「どうしてそんなふうに感じたのか、分からない。分からないから怖いの。故郷に帰ると言ってたけど、本当は別のところへ行っちゃうんじゃないかって……もう会えないと言ったのは、グラスランドが遠いからでも、この街に戻って来る気がないからでもなく思えてきて、あたし、怖くて堪らなくなったの」
娘はレオナの腕に掛けた手を離して自らの顔を覆う。呆けたまま見守るうち、耳を欹てねば聞こえぬ小声が言った。
「あのね……、あの人に頼まれたことがあるのよ」
「頼まれたこと?」
「ほとぼりが冷めた頃に、また白騎士が来るといけないから、って。この前のことを書いた手紙を、赤騎士団の副長様に届けるように頼まれたの」
これ、と粗末な外套の隠しから厚い封書を取り出す。
「あたし、迂闊だった。頼んでくれたのが嬉しくて、何も考えずに引き受けちゃった。だけど……考えてみたら、カミューさんだって行けないことはなかった筈よね? 今は副長様も、即位のお式の準備で忙しいだろうから、終わった後に渡すように言われたわ。カミューさんは今夜ここを出るって言うし、出て行きがてらに届けるんじゃ早過ぎるんだろうとも考えたけど……、あたし、明日の夜にでも届けると言ったのよ? 一日待てば自分でも届けられた筈なのに、その一日を急いで出て行ったのはどうして?」
「……その手紙、ちょっと見せて」
レオナは娘から受け取った包みを慎重に検分した。明かりに透かして、何か窺えないかとも試みた。
宛名も差出人もない、けれど妙に重みを感じる封書。
やはりおかしい。娘が語った内容ならば、表書きに「訴状」の明記くらいはあっても良さそうな筈なのに。
「副長様に、……ってカミューは言ったのかい? ここの区を担当している部隊の隊長さんとかではなくて?」
「そうよ、それも少し不思議だったの。いきなりそんな偉い人に、事件を訴えたりして良いものなのかしら?」
娘は首を傾げて、思案顔で呟いた。
「前に誰かが、赤騎士団の副長様は、とても温厚な御人柄だって話してたのを聞いたことがあるけど……カミューさんもそう聞いたのかしら。だから直接お届けしても、と考えたとか……?」
真剣な推測は、だが既にレオナの耳には半分も入っていなかった。
何がどう繋がるのか、それはレオナにも分からない。
ただ、娘の洩らした言葉と、自らも感じ取った青年の印象が、絡み合い、縺れ合って、得体の知れない不協和音を響かせている。
家族の仇である騎士を殺した結果、店に顔を出す赤騎士を避け続けていたカミューだ。だから、城に赴けないのは分かる。けれど、どうして自分やロウエンを頼ろうとしなかったのか、その理由が分からない。
第一、式が終わるのを待たずに届けたところで、然して問題ない筈だ。副長の手が塞がっていれば、机上に置かれるだけのことだろうから。
確かにあの副長の性格ならば、街の民が非道な扱いを受けたと知れば、たいそう憤慨するに違いない。即座に行動に出ようにも、目前の大事に思うに任せず、困り果てる姿も想像出来なくない。
だが、それを見越して式後を指示したのなら、カミューは副長の性情を知っていたことになる。単に噂話から人物像を練り上げたのではなく、間近に接した経験があるかの如き的確───
不意にレオナは、複雑に蠢めく糸を解こうとする努力を放棄した。今なお囁き続ける直感に従おうと決めたのだ。立ち上がり、娘の腕を引いた。
「一人で店まで帰れるかい? あたしの部屋で寝ていっても良いよ、二階に上がってすぐの扉。この手紙、預からせて貰っても良いね?」
驚き顔が眼前に迫る。
「どうするの?」
「城まで行って来る」
そんな、と娘は大きな目を瞠った。視線を移ろわせ、迷いがちに切り出す。
「だったら、あたしが行くわ。気を悪くしないでね、あの人が姐さんに頼まなかったのは、副長様との間を変な目で見られたら申し訳ないと思ったからなのよ。こんな時間にお訪ねしたりしたら、それこそ───」
「そう……、あんたにも気を遣わせたね。でも、そんな心配は要らないよ」
「それだけじゃないわ、姐さん一人じゃ危ないわよ。ねえ、せめて一緒に行かせて。街の人間は外出を控えているだろうけど、余所から来た人は、しきたりを知らずに出歩いてるかもしれないし……」
「知ってて、わざわざ今日を選んで出て行った奴も居るけどね」
レオナは苦笑しながら、ローブを脱ぎ落とした。椅子の背に掛けてあった上着と、勝手口の脇に吊ってあった外套を慌ただしく纏うと、内に着込んだ夜着はすっかり見えなくなった。
「いいから寝ておいで。病み上がりなんだから、無理しちゃ駄目。大丈夫、急いで行って帰ってくるから」
そのまま階段に向けて背を押された娘が、戸惑いを隠さず小声で問うた。
「姐さんには何か分かったの?」
「分からないよ、全然。もやもやしたままさ」
あっさりと首を振って、だがレオナは決然と瞳を輝かせた。
「だから直感を信じてみる。この手紙は何かの鍵になる気がするんだよ。取り越し苦労なら、それで良いさ。無駄足だったと笑えば済む話だからね。でも、やらずに気にしてるのは性に合わない。だから行って来る。心配しないで、あたしに任せて」
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