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垣間見る米軍の民間空港利用

2021年(国土交通省調べ)
福岡 71 長崎 61 奄美 43 名古屋 37
種子島 28 大阪 11 徳之島 10 南紀白浜 9
新千歳 6 山形 6 高松 5 関西 4
釧路 4 仙台 4 那覇 3 岡南 3
高知 2 石見 2 八尾 2 壱岐 1
熊本 1 青森 1     合計 314

 2021年の米軍機の民間空港着陸回数は前年と同数の314回でした。佐世保基地への人員輸送の役割を担わされている長崎空港への着陸は61回でした。以下、全国で報道された「緊急着陸」の記事の抜粋です。

 4月14日夜、普天間基地の海兵隊輸送機MV-22オスプレイが運用時間外の徳之島空港に着陸した。乗組員2人が機体の外観を確認
した後、約20分後に離陸した。

 6月14日、横田基地の空軍輸送機CV-22オスプレイ2機が山形空港に緊急着陸した。うち1機は2機分の荷物や人員を載せて離陸
した。15日午後に整備目的で新たなオスプレイ1機が飛来し、約4時間後に離陸した。訓練飛行中に警告ランプが点灯したとの説明で、整備を続けていた機体は20日に離陸した。

 6月22日、韓国から佐世保へ向かっていた米海軍の掃海ヘリMH-53Eが「機体の不具合が発生した」として壱岐空港に緊急着陸した。
損傷や異常は見つからなかったため、約2時間半後に出発地へと引き返した。

 7月27日、普天間基地のAH1Z攻撃ヘリが宮崎県串間市の農地に不時着。8月2日に離陸をして種子島空港に着陸。ここにUH1Y多用途ヘリが合流し、2機とも奄美空港を経由して普天間基地に戻った。

 9月22日、横田基地のCV-22オスプレイ1機にトラブルが発生し、仙台空港に緊急着陸。23日に別のオスプレイ1機が整備要員と機材を輸送。トラブル機は24日に離陸した。

 10月5日、石見空港に岩国基地のF-35Bステルス戦闘機2機が緊急着陸した。「燃料補給が原因」とされ2機は6日に離陸した。

 10月20日夜、普天間基地のCH-53E大型輸送ヘリ1機が操縦系統のトラブルで粟国空港に他の1機とともに緊急着陸した。トラブル機を残して1機は離陸した。その後米軍は別の同型ヘリで整備要員を派遣し、機体を整備した。緊急着陸した機体は21日午前に離陸した。※だが国土交通省の資料では0回!

 11月30日、三沢基地のF16戦闘機1機が「非居住地域」に燃料タンク2基を投棄後、青森空港に緊急着陸した。滑走路が閉鎖され、空港発着の民間機に欠航が相次いだ。

(2022年5月30日)