このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名所と銘木あれこれ−サイト管理者の旅日記

桜の誕生した場所、残されてきた歴史、桜に携わった人々。
そこを訪ねれば、その桜がもっと愛おしくなるものです。

酒波寺の行基桜と名もなきエドヒガン
 (滋賀県高島市今津町)

ここは滋賀県〜
滋賀県の名木を巡る旅の途中でした。
酒波寺(さなみでら)の行基桜は、酒波寺の参道横にある桜です。
種類はエドヒガン。推定樹齢400年、高さ約21m、幹周約4m
奈良時代に行基によって開創されたお寺で、
この桜は「行基桜」と呼ばれ親しまれています。
主幹は空洞化し、表面に露出しています。
根元に祠が祀られています。
この祠からは炭が出てきたと伝わりており、
この空洞は、一説には織田信長の焼き打ちの際の
傷跡と言われています。
道中の道ばたで見つけた名もなきエドヒガン
このような桜を見つけることは、桜旅の醍醐味です。
ほんと身震いする瞬間です。
この桜の土地は民有地のようですね。
地元の自然観察クラブさんが大切にされているのが良く分かります。
場所は、私の胸の内にそっととどめておきます。
また、近くを通った際、再開を祈りつつ・・・
エドヒガンは大変長命な桜です。
今後も末永く生きていくことでしょう。

近江今津の歴史
北国から都へ産物を運ぶ湖上交通の要衝でした。
また、竹生島・西国三十三番札所(宝厳寺)へ向かう船待場でした。
今津の名は、源平盛衰記に出てくるようです。
室町幕府には、東国や北陸方面からの物資は必ず琵琶湖を
通過しました。近江商人の活躍の場であり、
今津は宿駅として賑わっていたのです。
歴史ロマンある町ですね。

エドヒガンをもう少し知りたい方は、下記より桜図鑑をご覧下さい。
 
 エドヒガン(江戸彼岸・東彼岸・婆彼岸・彼岸桜)
 
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文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑
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